トランプ前大統領の無罪が確定しました。今後の展開は?共和党の重鎮は、トランプ氏の政治活動も共和党との関係も、終わっていないことを示唆しています。2月14日、リンゼー・グラム上院議員は、トランプ氏の今後の動きを仄めかす発言をしました。
グラム氏はFoxニュースに、トランプ氏が、動きを再開し共和党を立て直す用意をしており、2022年に向けて意気軒高であると語りました。グラム氏は、これについて間もなくトランプ氏と話し合う予定だと述べています。トランプ氏の声明も、いくつかのヒントを提供しています。
「米国を再び偉大にする(Make America Great Again)ための私たちの歴史的で愛国心に満ちた素晴らしい運動は始まったばかりです。これから数か月、私は皆さんと多くのことを分かち合います。そして私は、すべての米国民のために、偉大な米国を取り戻すための、素晴らしい旅を皆さんと共に続けることを楽しみにしています」と声明に書かれています。
トランプ氏は「私たちには、これから非常に多くの仕事があります。私たちは明るく輝く果てしない米国の未来のビジョンを携えて、まもなく姿を現すだろう」と述べています。
CNNのキャスター、ジム・アコスタ氏は、トランプ氏が舞台を去らないことが、彼の声明で明らかになっているとツイートしています。
トランプの弁護士 /ブルース・キャスターJr.
私とヴァン・デル・ヴィーン氏をはじめチームの全員は、米国上院が、際限のない弾劾に終止符を打ち、米国人の憲法に則った生き方を守るべく、正しい決定を下したことに心より感謝申し上げる。
もう一人の弁護士は、レスリングに喩えてこう語りました。
トランプ氏の弁護士/マイケル・ヴァン・デル・ヴィーン氏
誰とも取っ組み合ったりしないよ。取っ組み合いはもうあの部屋で済んだ。マットに叩きつけてこの訴訟に勝ったのだ。もう取っ組み合いは起きない。私たちの勝利だ。無罪だ。
上院の票決は、反乱扇動罪でトランプ氏を有罪にするために必要な3分の2に達しませんでした。
トランプ氏は1月20日に大統領を離任したので、トランプ氏を権力から引きずり下ろす、弾劾という手段を用いることができなかったにもかかわらず、民主党は、有罪判決によりトランプ氏を1月6日の議事堂での暴力の責任を負わせ、将来トランプ氏が、大統領に就任することを阻止できると考えたのです。
トランプ氏の弁護士は、トランプ氏の集会での演説は言論の自由の権利によって保護されていると論じ、またトランプ氏に対し、公聴会で適正な手続きが取られなかったと述べました。
将来を見据えてトランプ氏はこう述べています。
「共に力を合わせれば、私たちは成し遂げられないことは何もありません。私たちは一つの人民、一つの家族、神の下での栄光ある一つの国家です。この素晴らしい遺産を子供たちのため、米国の来るべき世代のために、守り抜くことが私たちの責務です」