保守派政治行動会議(CPAC)はフロリダ州の明るい陽射しの中、興奮に沸き返った大盛況で幕を閉じました。今年のイベントのテーマは「排斥・ボイコットされぬ米国」、「ビッグテックとキャンセル・カルチャーへの反撃」です。
パンデミックのため今年のCPACに来場する群衆は例年より少ないものの、例年に劣らぬ熱気に包まれています。ここ2・3か月は多くの共和党員に逆風が吹いていたが、CPACでは将来への楽観論が溢れていました。数多くの講演者が保守派の今後の運動について設計図を描いて見せました。
テッド・クルーズ共和党上院議員(テキサス州)
「彼らはトランプ氏を追い払いたがっている。だが今皆さんに断言する、ドナルド・トランプ氏はどこにも行かないと」
「排斥されない」という今年のテーマに沿って講演者たちは屈服せずに声を上げ続ける不退転の姿勢を明確にしました。
ジョシュ・ホーリー共和党上院議員(ミズーリ州)
「排斥について言えば、過去6週間急進派左翼とその仲間あるいは、リベラルメディアは私を排斥しようとして私を検閲し、追放し、シャットダウンして、ミズーリ州住民の声を代弁することを妨げ、皆さんの声を代弁することを阻止してきた。ではどうなるのか、私は今日ここにいるのだ。私はどこへも逃げない、私は屈服しないのだ。絶対に!」
フロリダ州のロン・デ・サンティス州知事
「正義のための戦いにはそれなりの代償が伴う。左派の巨大組織から攻撃を受け、誹謗中傷され、排斥されることだってある。今はまだ誰でも共和党の弁論に長広舌をふるうことができる。皆で寄り集まって共和党の政策の理論的談義に花を咲かせることができる」
「それをするなと言っているわけではない。ただ問題は猛烈に集中攻撃され、左派が背後に忍び寄ってくるとき、それでも揺るがずに立ち続けるか、それとも屈してしまうかということだ」
彼らは自らの価値に忠実であり続けて社会に参画するよう保守派を鼓舞しました。
ノースカロライナ州のマーク・ロビンソン副知事
私たちは教育委員会に参画する必要がある。市議会に参画する必要がある。月曜日の教育委員会の会議が金曜日の夜のフットボールスタジアムと同じように満員にすべきなのだ。そうすれば、私たちの地域社会を変えることができる。そこが出発点だ」
TPUSA(米国ターニングポイント)創設者のチャーリー・カーク氏
「保守派としての私たちは、自分たちが考えている以上に力を持っている。私たちには購買力、消費力がある。そして、私たちは様々な方法で、議員がこれらの企業から金を受け取るのを絶対に阻止し、彼らのやり口を封じ込めなければならない。恐れることなく市場を自由化するためのアイディアを受け入れ、真の企業家に力を与える必要がある。デジタル時代がもう到来しているのだから」
「そしてもし私たちに言論の自由等、最も重要な自由がなくなれば、私たちが暮らすこの国は見る影もなくなるだろう。だが私たちが力を発揮し、選挙の完全性を立て直すならば、それは小さな勝利ではなく、大きな勝利となる。それは次の二・三十年につながる勝利だ。私たちの最高の日々は前途にある」
彼らはビッグテックに対してメッセージを発しました。
2022年下院議員候補のロビー・スターバック氏
「マーク・ザッカーバーグよ、ジャック・ドーシーよ、2022年にライオンの群れがやって来る。君たちはこれまで罰を逃れてきたが、これ以上そうはさせない。君たちは支配層のために戦っている。私たちは人民のために戦っている。用意しろ、君たち二人はかつて経験したことのない大きな戦いを持て余すことになるぞ。そしてそれはビッグテックの誰についても同じことだ」
多くの講演者はトランプ前大統領のメッセージを復唱しつつ、11月に何が起きたにせよ「最高のものはこれからだ」と信じています。
NTD Japan