【独占インタビュー】ポンペオ前国務長官「世界は中共に反撃すべき」

各国は異なる判断を下すでしょうが、しかし、中国共産党が覇権的な野望を持ち、世界中で民主主義と法の支配を弱体化させたいと考えていることに対し、立ち向かう責任があることは誰も否定しないでしょう。

ヤン・エキレック
ポンペオ長官、2021年のCPACにて再び「米国の思想リーダー」に出演してくださり嬉しいです

マイク・ポンペオ前国務長官
ありがとうございます。出演できて嬉しいです。以前は素晴らしい時間を過ごしました。

ヤン・エキレック
前回は中国のことについてたくさん話しましたね。もう1時間ほど話をしてもよかったかなと思いました。今日のスピーチを聞いていましたが、ほとんど「アメリカファースト」について話しており、中国についてはあまり話していませんでしたね。それから、パイプヒッター( pipe hitter)についての興味深い話をしていましたね。(この単語を)私なりに調べてみました。米国人には常識なのかもしれませんが、私はカナダ人なので、理解しようと努力しています。今後4年間のパイプヒッターの役割について教えてください。

マイク・ポンペオ前国務長官
今日、聴衆の皆さんにお伝えしたのはどこで働いていようと、パイプヒッターになって欲しいということです。この言葉は、私が中央情報局(CIA)長官だった時に、一緒に仕えていたCIA職員から覚えたと思います。私が彼らに誰かしらの事を尋ねた時、例えば、 “マイクかアルかピートの事を教えてくれ “と言うと、“彼はパイプヒッターだ”と彼らは言うのです。

どういう意味でしょうか?固い意志を抱き、何かを成し遂げた人のことを意味していました。

彼らは何があっても屈しません。彼らは正しく行おうとし、 目の前の目標を達成しようとしているのです。

私はCPACに参加している皆さんに、パイプヒッターになることを願っていることを知ってもらいたいと思いました。

私はVFW(戦役従軍軍人団体)やPTA(特恵貿易協定)、そして米国の様々な機関について話しましたが、私たちの皆が、それを成し遂げなければなりません。

これからは、試練の4年間になるでしょう。現政権の「アメリカファースト」に対する理解は私たちとは違います。

私たちは、どこにいても、それを成し遂げ、実現させ、努力しなければなりません。誰かがパイプヒッターとなり、米国を代表して平和的に、そして懸命に働くという考えは、保守運動の成功の中心にあると思います。

ヤン・エキレック
興味深いですね。4年といえば、この4年間のご自身の役割をどう考えていますか?

マイクポンペオ前国務長官
今後の4年間に自分が何をしているかはわかりません。しかし、4週間後、4か月後の自分が何をしているかはわかります。

私は保守主義運動の一員になって以来、米国人とは何者か、我々の価値観とは何なのか、という保守運動の中心的な考えに基づき、一生懸命働いてきました。

カンザス州で中小企業を経営していた時も、軍人だった時も 、議会でも政権でも、どこでもそうでした。

私が訪れたすべての場所で、私と私の家族にとって素晴らしい米国に、少しでも恩返しをしようと努力してきました。

なので私は退きません。このことをを喜んでくれている人がいるのは知っています。

中国共産党を含む一部の人々は、おそらく喜んではいないでしょう。

しかし、私は自分の役割を果たすために、アメリカンドリームが存続するために、留まります。

ヤン・エキレック
今日のスピーチでは中国についてあまり話さなかったので、中国について少しお話しましょう。ご存知かもしれませんが、私はこの番組であなたのアドバイザーであるマイルズ・ユー(余茂春)氏とお話しました。彼はよく洞察していて、政策にも参加していたので、私は中国の周りで起こったことの多くを理解できました。私たちはトランプ氏とあなたの中国政策のどの部分が定着し、変えられないのかについても話しました。

マイク・ポンペオ前国務長官
彼らは一部をひっくり返すつもりです。異なる物に変えようとしています。

40年以上も前から民主党でも共和党でも中国との関係は良くなるという考えがありました。

中国共産党がそれを利用して米国の雇用を破壊し、私たちが大切にしていることの多くを破壊したのを見ましたが、一部は残るでしょう。

最も重要なのは、我々が反論の余地のない事実を世界に発信したことだと思います。

その事実がファーウェイ(華為)の米国の通信インフラへの侵入を試みていることであろうと、香港の人々との約束の破ったことであろうと、キリスト教徒や中国の人々に対する信仰の自由の否定であろうと、米国が台湾の防衛をトランプ政権が行ったような方法で支援し続けなければ、台湾へのリスクが高まることであろうと、私が行ったジェノサイド宣言であろうと、人々はこれらの事実を世界中で見ることができると思うのです。

各国は異なる判断を下すでしょうが、しかし、中国共産党が覇権的な野望を持ち、世界中で民主主義と法の支配を弱体化させたいと考えていることに対し、立ち向かう責任があることは誰も否定しないでしょう。

ヤン・エキレック
あなたがおっしゃったことには証拠が圧倒的に多いと思いますが、中国共産党と手を取り合おうとする巨大な動きがまだあるのです。ウォール街やヘッジファンド、製薬業界など。ヨーロッパでは、ジェノサイドだと認識しているにもかかわらず、貿易取引をしたいと考えています。

マイク・ポンペオ前国務長官
ええ。欧州の貿易協定には非常にがっかりしました。

あれが一時的なもので、最終的には正しく行うことを願っています。

「でなければいいのに」と言いたくなる誘惑がたくさんあるのです。

習近平が米国の衰退を目的とする人物でなければいいのに。中国共産党が覇権主義的な利益を得ようとしていなければいいのに。このように思いたいのですが、実際そうではないのです。

本当にそれを実現する唯一の方法は、米国と世界が彼らに反撃することです。

ですから、離反、デカップリングと呼ばれているものがありますが、これはほぼ確実に行われなければならないことです。

私たちはテクノロジーの問題から始めました。私たちは、米国の技術、そして世界中の西側の技術を確実に保護し、維持したいと考えていました。私たちは、その点で実際に進展しました。現政権と米国民には、このプロジェクトを継続してくれることを願っています。

ヤン・エキレック
このプロジェクトを維持するために、これから何かするつもりですか?

マイク・ポンペオ前国務長官
短期的には、二つのプロジェクトがあります。1つは執筆活動です。私たちが行ったこと、私が見たこと、私たちが達成したこと、そしてそれらが今後の米国の外交政策の方向性を示唆していることを、皆さんに理解してもらいたいのです。

2つ目は、2022年にナンシー・ペロシ氏が下院議長にならないように、全米の保守候補のために働きます。それだけで、米国の自由を守り、長く維持することができると思います。

ポンペオ長官。またお会いできて光栄でした。

素晴らしい時間をありがとうございました。

 
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