米国務省は3月8日、今年の「国際勇気ある女性賞(International Women of Courage Award, IWOC Award)を15か国から21人の優秀な女性に授与しました。受賞者に中国の著名な人権弁護士の王宇氏が含まれています。
アントニー・ブリンケン米国務長官
「本日我々が栄誉を授ける女性たちは、彼女らが従事する仕事のために、暴力や死の脅迫、投獄、警察による嫌がらせに耐えてきた。ある人は家を離れることを余儀なくされ、祖国を離れざるをえなかった人もいる。彼女たちは私たちの支援と評価に値する」
今年の米国務省の「国際勇気ある女性賞」は、ベラルーシ、カメルーン、中国、イラン、ベネズエラなど15か国からの21人の女性に贈られました。その中には、暗殺されたアフガニスタンの女性指導者や人権活動家7人が含まれています。 中国の人権派弁護士の王宇氏もリストに入っています。
王宇氏は、中国で多くの有名な人権侵犯事件の代理人を務め、多くの法輪功学習者の無罪を擁護してきました。2015年6月、大量虐殺(ジェノサイド)の罪で江沢民を提訴する法輪功学習者への支持を公に表明しました。同年7月9日、中共当局が人権派弁護士・活動家らを一斉逮捕した「709事件」で、王宇氏を含む約300人が逮捕され、不当に拘束され、取り調べを受け、刑事告発され、弁護士資格を剥奪されました。
米国務省によると、王宇氏は今も中国からの出国を禁じられており、さらに警察からの嫌がらせ、脅迫、捜索、人身攻撃を受けているといいます。
2007年に「国際勇気ある女性賞」が制定されて以来、米国務省はこれまでに75の国や地域から155人の並外れた勇気のある女性を表彰してきました。