中共の軍病院が臓器狩りを行っていたことを証明する電話調査記録が、5年間の封印を経て、近日初めて公開されました。この通話録音の中で内部告発者の軍医は、中共軍病院移植センターの主任医師である石炳毅(せき・へいき)氏と元衛生部副部長の黄潔夫(こうけつふ)氏は「同じ穴の狢」であると述べています。
ニューヨークに本拠のある国際人権団体「法輪功迫害追跡調査国際組織(WOIPFG)」が3月8日、ある電話調査の録音ファイルを公開しました。この調査は2015年6月29日に行われたもので、会話の相手は中共解放軍の最高等級の病院の外科専門医です。情報提供者の安全確保のために、この録音ファイルは5年以上封印されていました。
調査員
「お聞きしますが、肝臓移植の担当医の石炳毅先生は、今でもこの手術を行っていますか?」
中共解放軍の三級甲等医院 匿名外科専門医
「彼は大したものだ。手術を行っているだけでなく、死刑囚の臓器で大儲けしたのだ。多くの手術を行った」
中共軍病院のこの匿名外科専門医は、主任医師の石炳毅氏は地元の県や市の裁判所関係者と酒席を共にするなどして、コネを築いていたと述べました。
中共解放軍の三級甲等医院 匿名外科専門医
「この人はすごいことに、裁判所の者と仲良くして、そこから肝臓、腎臓、心臓、肺を入手するのだ。人体の臓器が入手できるのだから、すごいことだ」
公開された情報によると、2002年4月、中共の解放軍総医院第8医学センター(旧人民解放軍第309医院)に臓器移植センターが設立され、石炳毅氏が主任医師に就きました。当時、同病院は既に2130件の腎臓移植と600件近い肝臓移植を完成させていました。
中共解放軍の三級甲等医院 匿名外科専門医
「石炳毅の技術は非常に拙劣だ。外部から人を雇ってこれらの移植手術を行っている。術後死亡したケースも多い。手術で死亡した場合、病院が賠償金を支払うが、成功した場合、彼の功績になるのだ」
解放軍第309医院のウェブサイトに掲載されていた情報によると、2015年当時、石炳毅氏一人だけで既に1580件余りの肝臓移植を行っていました。
中共解放軍の三級甲等医院 匿名外科専門医
「肝臓はどこから来ていると思うか?」
調査員
「中国の死刑囚の数はそんなに多くない。せいぜい千人強でしょう。どこからそんなに多くの死刑囚の肝臓を入手するのでしょうか?」
中共解放軍の三級甲等医院 匿名外科専門医
「これを明かす人は刑務所行きになる」
録音の中で調査員は、2006年に、当時中共衛生部副部長で、人体臓器提供及び移植委員会主任委員であった黄潔夫氏が、死刑囚の臓器を臓器移植に使用していることを初めて公に認めたことに言及しました。
中共解放軍の三級甲等医院 匿名外科専門医
「黄潔夫は石炳毅と同じ穴の狢だ。彼の話を信じるのか?同類の悪党で、緊密に癒着している。利益の繋がりがあり、利害関係があるのだ」「臓器がどこから来るのかと?彼(石炳毅)は1500回以上の臓器移植をやったが、この1500もの臓器はどこから来たのかと?これらの人々を追跡して根っこを掘り出すと、石炳毅の臓器の出所を暴くことができる」
法輪功迫害追跡調査国際組織は、法輪功学習者からの強制的な臓器摘出などの人道に対する犯罪の容疑で、石炳毅氏に対し、追跡調査を行っています。
中国の週刊紙「南方週末」はかつて、2000年の中国での肝臓移植件数は1999年に比べて10倍に増加したと報じました。この時期は、法輪功への迫害が始まった時期と重なります。1999年7月20日、当時の共産党総書記江沢民は、法輪功への全面的な弾圧を命じました。
「臓器の強制摘出に反対する医師団(DAFOH/Doctors Against Forced Organ Harvesting)」のデータによると、1999年から2004年にかけての世界の臓器移植件数は10%から15%程度しか増加していませんが、中国はこの5年間で約300%増加しています。
2006年の米国の腎臓移植の平均待ち時間が1825日であるのに対し、中国ではわずか14日でした。