最近、中共の官製メディアは、新疆ウイグル自治区政法委員会の元副書記である戴光輝(たい・こうき)氏に、重大な規律違反及び違法行為をした9つの罪で党籍と公職を剥奪処分とする「双開」が下されたと報じました。戴氏は昨年半ば以降、新疆ウイグル自治区の政法部門で失脚した二人目の庁局級高官となります。
報道によると、戴光輝氏は長期にわたり不法商人との結託、審査の妨げ、窃盗品の移転及び隠匿、規格を超えた公用車の使用、接待旅行を巡る違法行為、斡旋収賄、権力と金銭の取引、公的資金の横領、賄賂の受領、職権の乱用、公有財産に大きな損失をもたらすなどの罪を犯しました。
戴氏は新疆の公安部門で30年間勤務しました。1998年から戴氏は新疆ヤルカンド県公安局の局長、カルギリク県人民代表大会の党組織書記、新疆公安庁治安管理総隊の副総隊長、カシュガル市公安局局長及び党書記を歴任しました。2015年からは新疆公安庁の副庁長、政法委員会の副書記を務めました。
戴氏は昨年6月から調査を受けました。
今年2月、中国共産党の中央規律検査委員会は公式サイトに、戴氏を批判する文章を発表し、政法部門が戴氏をかばう「後ろ盾」になったと指摘しました。
新疆では以前、自治区党委員会副書記兼自治区主席、政法委員会の元副書記であったヌル・ベクリ氏が収賄罪で2019年12月に無期懲役が言い渡されました。
新疆文化博物院の副院長、党組副書記であった范軍氏は、昨年12月から調査を受けました。范氏は新疆ウイグル自治区の政法部門で12年以上勤務していました。