数年前から続いている中共の軍事的拡大に対し、国際社会が警戒心を強めています。米インド太平洋軍の最高司令官は先日、中共は今や世界の安全保障に対する最大の脅威であり、6年以内に台湾に侵攻する可能性があると指摘しました。
米インド太平洋軍のデービッドソン司令官
「21世紀最大の長期的戦略上の脅威である中国(共)に焦点を当てて述べさせてほしい」
米インド太平洋軍のデービッドソン(Philip S. Davidson)司令官は、今月上旬に上院軍事委員会でインド太平洋地域の情勢を報告しました。デービッドソン司令官は、北京当局による弾道ミサイルをはじめとする先進的武力配備の投入に伴ってアジアのパワーバランスが中共に傾いており、この地域における米国の勢力は基本的には現状維持だと述べています。
米インド太平洋軍司令官司令官 フィリップ・デービッドソン氏
「このアンバランスな状況によってリスクが蓄積し続けている。このことによって、我々の軍事力によって効果的な対策が講じられる前に、中国(共)が一方的に現状を変える勇気を抱くかもしれない」
デービッドソン司令官は、米国の最優先事項は中共の軍事的脅威を阻止するため、アジア地域に攻撃性のある長距離弾道ミサイルを配備することだと指摘しています。
デービッドソン司令官
「射程が長く正確な攻撃が可能なミサイルをより広い範囲に配備することが、西太平洋情勢の安定化のために重要な部分を占めると考えている。この地域は今、日を追うごとに不安定になっている」
中共海軍司令部の元中佐、姚誠氏
「インド太平洋司令官は最も強い発言権を持っている。彼は中共の軍事配備を最も理解している。彼ら(米国)は攻撃性や破壊性のある弾道ミサイルを装備するつもりだ。ひとたび戦争が始まったら、彼らは弾道ミサイルで中共が配備した兵器を破壊するだろう。彼がこのことに言及したのは、それが非常にタイムリーで非常に必要性の高いことだからだ」
デービッドソン司令官は、中共が台湾に侵攻する時期についても言及しました。
デービッドソン司令官
「台湾は明らかに中共が野心を向けている場所だ。10年以内に中共はその野心を現実の行動に移すだろうと私は考えている。実際には6年以内だ」
中共海軍司令部の元中佐、姚誠氏
「中共は台湾に間違いなく戦いを仕掛ける。私は海軍に20年以上いたが、台湾をどうやって叩くか毎日研究し、各種戦法はすべて研究した。中共が台湾問題の解決を決心したのが、米国にも分かったのだ」
中共は現在、2050年までに米国を追い越して、共産党独裁政権を外部へと拡大するという野心を加速させており、インド太平洋地域は今後、米国と中共の争いの舞台になる可能性があるとの見方もあります。