「バーバリー」中国で反発を受ける 新疆における強制労働による綿花生産巡り

英国の人気ファッションブランド・バーバリー(Burberry)が、新疆ウイグル自治区での人権問題で、中国で反発を受けた大衆ブランドの1つとなりました。

最近、中国共産党の新疆ウイグル自治区での行為はジェノサイドに当たるとして、欧米諸国が相次ぎ、中共当局者に制裁を加えています。これに反発して中国国内では欧米ブランドへの新たなボイコットキャンペーンが行われています。英国の人気ファッションブランド・バーバリー(Burberry)も、中国で反発を受けています。

数々の受賞歴を持つ中国の有名女優・周冬雨(チョウ・ドンユィ)が同社とのブランド・アンバサダー契約を解除しました。

周冬雨(チョウ・ドンユィ)の所属事務所の発表によると、バーバリーが「新疆産の綿花に対する姿勢を明確かつ公に表明していない」ことが同社との契約を打ち切った理由です。

バーバリーは、持続可能な綿花栽培を促進する国際NGO団体「ベター・コットン・イニシアティブ(BCI)」のメンバーです。

同団体は昨年、人権問題を理由に、新疆ウイグル自治区で生産された綿花の認証を撤回すると発表していました。

活動家や国連の人権専門家らは、中国共産党がウイグル人に対して大規模な一斉拘束、拷問、強制労働及び不妊手術などを行っていると非難しています。

一方中共は、過激主義に対抗するための西側地域に対する措置が必要だとしています。

中国の消費者の中には、現時点においてはバーバリー製品のボイコットを表明する者もいます。

バーバリーは、11月に英国の議員に宛てた書簡の中で、「私たちは新疆で事業を行わず、同地に拠点を置くいかなるサプライヤーとも提携しない」と主張しています。

英国政府は1月、中国で事業を展開している英国企業の製品が、新疆での強制労働に関係していないことを証明することができない場合、罰金を科すと発表しました。

 
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