上海公安局のデータが流出、中共による外国人情報監視が暴露

オーストラリア放送協会の4月1日の報道によると、昨年末、上海公安局から流出した監視データには、上海に渡った5千人以上の外国人のパスポート情報や写真、入国記録などが含まれています。豪州当局は、これらの人々が上海市公安局の監視対象となっているかどうかについて調査しています。中共が外国人の個人データを掌握していることについて、米国人はどのように考えているのでしょうか?

昨年末、中国上海市公安局の約110万件に上る文書や監視データがハッカーによって流出し、豪州治安部門やオーストラリア放送協会(ABC)、国際組織に提供されました。

豪州ABC放送は4月1日、監視データには、5,000人以上の外国人のパスポート情報と写真、上海の入国記録があり、その中には、元豪州大使や情報機関の長官など161人の豪州市民が含まれていると報じました。

米国の市民 ラルフ・ハーシュホーンさん
「これは間違っているが私たちに何ができるかわからない。勿論賛同できないし、民主主義とはあまりにもかけ離れている」

米国市民メラニー・メッツラーさん
私たちはマーケティングや商業目的でデータ収集を行っているが、中国(共)は人を監視するためにやっている」

また、流出した文書から、少なくとも2万5千人のウイグル人や反体制派などが、中共の監視対象としてブラックリストに登録されていることが明らかになっています。その中には400人の未成年者が含まれており、最年少は5歳でした。

豪州のメディアは、中共に「テロリスト」とラベリングされた、ウイグル人実業家にインタビューしました。彼は、2017年に上海ディズニーランドを訪れた後にブラックリストに載せられたと考えています。

米国市民ジョー・プーマさん
「中国は真に自由な国ではないので、観光客は行くべきではないと思う。米国も国民を監視していると思うがその意図は中国(共)政府とは異なると思う」

米国市民メラニー・メッツラーさん
私は中国には絶対行かない。彼らがチベットで行っていること(人権迫害)に反対だからだ

豪州戦略政策研究所(ASPI)のアナリスト、サマンサ・ホフマン(Samantha Hoffman)氏は、今回流出した監視データは氷山の一角にすぎず、外国人は中国を通過する際に、「天網(スカイネット)」と呼ばれるAI監視システムの監視下に置かれる危険性があると指摘しています。

 
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