マイク・ポンペオ前国務長官がシリコンバレーの実業家、ピーター・ティール氏と対談を行いました。議論の中心テーマは中国、ビッグテック、そして中国共産党による脅威です。
4月6日、リチャード・ニクソン財団主催のオンラインセミナーで、マイク・ポンペオ前国務長官はPayPalの共同創業者ピーター・ティール氏と対談を行いました。
二人は米国のハイテク産業および国家安全保障に強く影響する重要な問題について議論しました。
議論の焦点となったのは、中国共産党による米国への脅威であり、また中共政権がいかにしてビッグテックを利用し米国を弱体化させようとしているかについてです。
Facebookの重役も務めるピーター・ティール氏は、米国に拠点を置く多くのテック企業や大学が中共の軍事的台頭に一役果たしていると指摘しました。
同氏は、Googleが米軍へのAIテクノロジーの協力を拒否しておきながら、中国の民間企業との協力には積極的であるという特殊ケースに言及しました。
共産党政権の手練手管を理解するのは簡単なことではなく、一筋縄ではいきません。
ティール氏は、共産主義国家においては「民間企業」と「軍」が頻繁に融合しているといいます。
ティール氏は米国で学ぶ中国人留学生と中国で学ぶ米国人留学生の不均衡を強調し、またどれだけ多くの米国の大学が、中国のスパイに対して見て見ぬふりをしてきたかを指摘しました。
同氏は、米国の大学に入ってくる中国の金の流れを調査すべきだと提言しています。
ティール氏は、米国は中国の権力闘争をよく理解しているかどうかについて、マイク・ポンペオ氏の考えを尋ねました。
複数の中国問題専門家は、中国の独裁者である習近平総書記の政治的支配力は、彼の政権が考えているより脆弱だと述べています。
元CIA長官でありトランプ政権で国務長官を務めたマイク・ポンペオ氏は慎重な姿勢で結論を急ぎません。
ポンペオ氏は、ベルリンの壁の崩壊を引き合いに出し、迫り来るソビエト連邦の崩壊を、それが起きる瞬間まで誰も予見できなかったことを指摘しました。
ポンペオ氏は、毅然として中国共産党による脅威を強調しています。
同氏は、私たちを脅かしているのは中国という「国」ではなく「共産党」であり、私たちはその事実を堂々と語るべきだと述べています。