韓国の江原道（カンウォンド）政府が中国共産党と共同で、春川市（チュンチョンし）と洪川郡（ホンチョンぐん）一帯に中国人向けの大型高級ホテルを建設することに対し、韓国国民が抗議を続けています。
４月８日、韓国の中島(チュンド)遺跡保護本部が大田（テジョン）政府府舎前で記者会見を開き、江原道春川市の中島遺跡に推進中の、中国人観光客向けの大型高級ホテルの建設を中止するよう呼びかけました。
「政府は中島遺跡に建設予定の49階建の中国観光客向けの高級ホテル事業を処罰せよ！」
春川中島遺跡保護本部の代表キム・ジョンムン氏
「中島遺跡は韓国の考古学歴史上、最大規模の先史時代の遺跡である。重要なのは、各時期の遺跡が高密度で分布していることだ」
春川市中島遺跡から、青銅器時代の61,500平方メートルの遺跡と原三国時代（げんさんごくじだい）の32,000平方メートルの遺跡が発見されました。 1977年以来、半月形石刀や石斧など9,000点以上の遺物が発掘されており、遺跡には約6,000人が居住していたとされています。
2011年9月から江原道政府はテーマパークであるレゴランド建設プロジェクトを推進しており、過去10年間で中島遺跡は深刻な損害を受けました。
レゴランドのテーマパーク内には49階建ての高級ホテルを建設する予定で、、春川市が策定した「春川湖畔観光地の環境保護計画に関する報告書」には、中国人観光客を誘致するためだと明確に記載されています。
春川中島遺跡保護本部の代表キム・ジョンムン氏
「遺跡を破壊し、そこに英マーリン社のための英国ホテルや中国人観光客向けの高級ホテルを建設することは、韓国の歴史と文化を破壊する行為である。それゆえに、我々はこのことにずっと反対している」
大統領府の国民請願サイトには多数の請願ページが作成され、春川レゴランドの建設と中国人向け高級ホテルの建設を中止するよう呼びかけています。
