移民の子供たちが米・メキシコ国境リオ・グランデ川から救出される

移民子供2人がテキサス州デル・リオの国境警備隊によって米国-メキシコ国境を流れるリオ・グランデ川から救出されました。デル・リオは米国で2番目に忙殺とした国境地帯であり、人手や資源が不足しています。子供たちの話をはじめ、移民の流入が続く中で国境警備隊員たちが日々遭遇していることを紹介します。

この悲惨な光景は、デル・リオの国境地帯ではよく見られます。同伴者のいない子供たちが、米国へ向かう途中で救出されます。この2人のホンジュラス人の子供たちは、4月15日に国境警備隊員によって救出されました。

国境警備のチーフ・パトロールエージェントであるオースティン・スケロ氏は、このビデオをインターネット上に掲載し、「どんな状況であろうと、このような光景は心が痛む。私は捜査官と彼らが日々行っている人命救助活動をこれ以上ないほど誇りに思っている」と述べています。

スケロ氏によると、スケロ氏が担当する地区での前年と比べ移民の拘束件数は、家族単位で150%、単身の成人は400%増加しています。全体ではおよそ330%増加しています。また、犯罪者の逮捕件数も236%増加しています。

スケロ氏は、デル・リオ地区はこのような移民の拘束件数の急増に対応できる人員が不足していると述べています。捜査官が忙しくしている間にも、大量の不法移民が拘束から免れており、その多くは犯罪者です。

それでは、デル・リオ国境警備隊がこの2週間でどのようなことに対応してきたのかをご紹介します。

4月18日の朝、112人の不法入国者のグループが捕まりました。また、16日には167人のグループが捕まっています。

ホンジュラス出身の殺人犯が米国に不法入国しようとして逮捕されました。米国での刑期を終え強制送還された後、再び入国しようとしました。殺人容疑でメキシコ政府に指名手配されていた不法移民が逮捕されました。南京錠付きの工具箱に隠れていた3人の移民が、国境警備隊員が使用する最新技術により米国に入国しようとしていたトラックの荷台で発見されました。

国境検問所で10歳と15歳の2人の未成年者を含む移民20人が木製トレーラーの荷台の下に隠されているのが発見されました。国境警備隊は、気温が上昇している中での、このような入国の試みは「致命的になる可能性が高い」と述べいています。

今年初めから4月12日までに、デル・リオ地区のエージェントは、600件以上の救助活動を行いました。例えば、急流にもまれた3人の移民家族や、小さな島に取り残された20人のグループの安全を確保しました。

国境近くに捨てられていたこの2人の子どもたちは、リオグランデ川沿いを歩いているところを発見されました。食料も水も持っておらず、持ち物は米国にいる親戚の連絡先が書かれたメモと数枚の衣類だけでした。

スケロ氏によると、国境警備隊員は現在、毎日のようにこのようなケースに直面していると言います。

 
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