中国重慶市の72歳の楊文鋼さんは、生計を営む門面房(表店(おもてだな))と住宅が、地元当局による強制立ち退きに遭いました。当時、楊さんは街道弁事所の主任に移転問題について相談すると言って呼び出されていました。楊さんは壁に身体をぶつけて抗議し、後に病院に搬送されました。2時間後帰宅した際には、住宅がすでに取り壊されていました。
大紀元の報道によると、72歳の楊文鋼(よう・ぶんこう)さんは、重慶市沙坪垻区(さへいはく)労働路柑園村18-19番に住んでいました。 3月23日、沙坪垻区の街道弁事所(かいどうべんじしょ)の劉雲國主任が住宅移転の問題について相談する名目で楊さんを事務所に呼び出しましたが、実際は楊さんを軟禁するためでした。楊さんが壁に身体をぶつけるなどして抗議したため、病院に搬送されました。しかし、2時間後に帰宅した際には、100平米以上の住宅がすでに取り壊されていました。
楊文鋼さんは、地元政府は法的手続きもない状態で、住宅を強制立ち退きしたが、今だに立ち退きを認める部署がないと述べました。
強制立ち退きに遭った楊文鋼さん
「法的手続きなしで立ち退きを強行した。相談の名目で私を騙し、足止めした。その間彼らは立ち退きを行った。今は誰も責任を負おうとしない。私の門面房が違法建物のため、片付けると言った。違法な部分を立ち退くことにはやむを得ないが、住宅まで立ち退きした。これこそ違法ではないか」
重慶市の人権活動家・危(き)さんは、楊さんはわずかな家賃収入で生計を立てていたが、強制立ち退きに遭い、生計を立てる手段を失い、惨めすぎると述べました。
重慶市の人権活動家・危氏
「楊さんを街道弁事所まで呼び出し、長時間足止めした。彼が帰ろうとすると、強制的に残した。彼は壁に身体をぶつけ抗議し、後に発病して病院に搬送された。彼は門面房(表店)を作り、その賃料で生活していた。今は立ち退きに遭い、収入源がなくなった。彼の息子は賃貸生活を送っている。彼は健康状態も悪く、年金もない」
情報によると、30年前の中国農村部の古い住宅は不動産証明書がないことが一般的でした。しかし、地方当局は度々「違法建築」を理由に補償なしで強制立ち退きを行っています。