米紙「ニューヨーク・タイムズ」の複数の従業員が、中共の官製メディアで働いた経歴があることが明らかになりました。ニューヨーク・タイムズの撮影監督は以前に、中共のために働くことはそれなりのメリットがあるとツイートしています。このことについて、ニューヨーク市民の意見も聞いてみました。報道をご覧ください。
米メディア「ナショナル・パルス(National Pulse)」は先日、ニューヨーク・タイムズの複数の従業員が中共の管轄下にある英字新聞紙「チャイナデイリー(China Daily、中国日報)」で働いたことがあると報じました。
ニューヨーク・タイムズの撮影監督であるジョナ・ケセル(Jonah Kessel)氏は、2009年7月から2010年11月までチャイナデイリーのクリエイティブ・ディレクターを務めていました。ケセル氏は何度も、「中国共産党のために働いており、報酬を受け取っている」とツイートしています。2010年7月には「中国共産党のために働くことは、時にメリットがある」とツイートしていました。
中共の官製メディアで働いたことがあるニューヨーク・タイムズの現職従業員には、編集者兼デザイナーのディルムッド・マクダーモット(Diarmuid McDermott)氏と欧州文化記者のアレックス・マーシャル(Alex Marshall)氏などがいます。
このことに対し、取材に応じたニューヨーク市民のほとんどが、怒りを表しました。
ニューヨーク市民 ジュディ・レバイン(Judy Levine)氏
「ニューヨーク・タイムズがこのようなことを許していることに驚いた。中共が米メディアに触手を伸ばすいかなる機会も与えてはならない」
ニューヨーク市民 アルティ レーガン(Artie Regan)氏
「このような状況は長年続いている。中共がやっていることは新しいことではない。彼らは何十年も前から我々のメディアに浸透していて、今になって明らかになっただけだ」
ニューヨーク・タイムズは長年にわたり、中国市場へのアクセス拡大を目指しており、中共の官製メディアから数百万ドルの広告収入を得ています。
ニューヨーク市民のジョージ・ダニエル(George Daniell)氏
「これですべてが納得できる。浸透されたことに気づいたので、手遅れではないかもしれないが、取り除くのは簡単ではない。多くの人はお金が大好きで、企業や政治家は国や人を第一に考えるのではなく、自分らの財布を第一に考えている」
昨年の米司法部の記録によると、チャイナデイリーは過去4年間に、ワシントン・ポスト(The Washington Post)、ウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)、ニューヨーク・タイムズなどの米国のメディアに、1900万ドル近くの広告費や印刷費を支払っています。