中国の広西チワン族自治区の幼稚園で先日、無差別殺人事件が発生しました。中共当局は園児16人と教師2人が負傷したがのちに重傷の2人が死亡たと発表しました。しかし、インターネット上では9人の園児が死亡したとの情報が流れています。
4月28日午後2時頃、広西チワン族自治区北流市新豊鎮の健楽幼稚園に男が侵入し、刃物を振り回して無差別に園児らを切りつけました。ネット上に投稿された動画では、倒れて動かない園児や、血だらけになって泣いている園児が映っています。一方、地元新豊鎮の派出所は、加害者は精神疾患を抱えている可能性があると発表しました。
広西チワン族自治区 邱さん
「これを見た時、心臓が縮むようだった。見るに堪えない。身の毛がよだつ思いだった」
当局の公式発表よると、この事件で園児16人と教師2人の計18人が負傷し、そのうち園児2人が重傷を負い、翌日に死亡したとしています。しかし、ネット上の情報によると、園児3人がその場で死亡し、園児6人が病院に運ばれた後に死亡しました。さらに、この事件は中国のSNS微博(ウェイボー)で検索トップになりましたが、当局によって削除され、ネットユーザーからは「こんなに大きな事件なのに、検索トップから消された」と怒りの声が上がりました。
在米時事評論家 刑天行氏
「明らかに衝撃的で、腹立たしい事件だ。微博の検索トップからすぐに削除されたことは中共のプロパガンダシステムとその厳格な管理と関係がある。人々が関心を寄せていることを彼らは隠蔽する。この犯人が精神病患者だとしたら、中共宣伝部門の指導方針自体が精神病そのものであることになる。むしろこの犯罪者よりも悪辣だ」
事情を知る地元のネットユーザーによると、加害者の妻はこの幼稚園の教諭で、妻から離婚話を持ちかけられたため、激昂した加害者が幼稚園に侵入し、犯行に及んだとしています。これに対し、別のネットユーザーは「臆病者は常にさらに弱い者に刃を向ける」とコメントしました。
広西チワン族自治区在住の邱(きゅう)さんは、中国で殺人事件が頻発するのは、中共による憎悪の教化に関係していると述べています。
広西チワン族自治区 邱さん
「これは中共の教育システムが憎悪を植え付けた結果だ。中共の教育システムでは階級闘争を強調し、食うか食われるか、金持ちから財産を奪うことを強調する。金持ちから財産を奪い、金持ちの財産は搾取で得たものだから、金持ちを皆殺しにして貧しい人々の利益を守らないといけない。(金持ちのせいで)社会全体が貧困に陥り、人間性が悪くなっていると教育している。この種の憎悪の植え付けの副作用は、人間性がどんどんかき消され、堕落してしまうことだ」
あるネットユーザーは、「何か事件が起こったら精神疾患を理由にしている。なぜ派出所の警官を斬りつけないで、幼児ばかりを狙うのか?精神疾患を隠れ蓑にするな!」と怒りを込めて投稿しました。