200人近くの不法移民が、隠れ家などの場所で人身売買の危険から救出されました。
米連邦政府の保護下にある、同伴者のいない未成年者の移民の数は過去最高を記録しました。
テキサス州国境沿いの都市ラレド(Laredo)では、180人以上の不法移民が3つの異なる隠し家から救出されました。
5月4日、国境警備隊員と警察官によって数時間のうちに救助されました。
国境警備隊副チーフパトロールエージェントのカール・ランドラム氏は、「これらの隠し家から救出された人々はすべて、自分の意思に反して拘束されていた」と語りました。3つの隠れ家にそれぞれ68人、50人、65人の不法移民が拘束されていました。
救助された不法移民は、エルサルバドル、グアテマラ、メキシコの国民であることが確認されました。また、それぞれが医学的な検査を受け、適切に手続きが行われました。
ランドラム氏は、人身売買がいかに危険であるかを強調し、「人の命を救うことができるかもしれない」として、不審な行動を見かければ通報してほしいと呼びかけています。この3つの隠し家はすべて閉鎖され、関係者は逮捕されました。
また、連邦政府に保護されている同伴者のいない未成年移民の数は、過去最高を記録しています。
5月4日現在、約25,000人の未成年者が、米保健福祉省(HHS)、または米税関・国境警備局(CBP)に保護されています。これは米国保健福祉省の発表に準じています。
この数字は、2018年にトランプ前政権が家族関係を確認するためのDNA鑑定を行う際に移民親子を分離していた時期や、2019年の国境危機の時も含め、米国史上最も高い水準です。
米国土安全保障省のアレハンドロ・マヨルカス長官は5月1日、同伴者のいない未成年者が国境警備隊の施設で過ごす時間は減少しているとを発表しました。マヨルカス長官によると、同伴者のいない未成年者が拘束されている時間は現在、平均20時間とのことです。これは、3月の平均130時間から大幅に減少しています。法律上の上限は72時間となっています。
未成年者は、国境警備隊の施設で手続きを終えた後、米保健福祉省の管理下に移されます。米保健福祉省は米国内で未成年者の身元引受人(スポンサー)を探しています。
バイデン政権下で、米保健福祉省はこれまでに全国で13の収容施設を開設し、未成年者を収容しています。