「ハバナ症候群」引き起こすマイクロ波攻撃事件 米政府が調査

先日、米中央情報局(CIA)が上院情報特別委員会のブリーフィングで、昨年11月に起きたホワイトハウス周辺で政府関係者に対して指向性マイクロ波エネルギーを使用した不可解な攻撃事件を巡る議論が行われました。このような攻撃事件は米国で複数回発生しており、バイデン政権のCIA長官ウィリアム・バーンズ氏は、これらの攻撃事件を優先して調査すると約束しました。

この複雑で厄介な安全問題を巡り、米国における多くの課題が示されました。特に、当局は攻撃により損傷の影響を受けた関係者らに十分な医療を提供しておらず、また政府による全面的な調査も実施されませんでした。

先日初めて公開されたホワイトハウス周辺で発生した謎の指向性マイクロ波エネルギーを使用した攻撃事件に加えて、連邦機関はホワイトハウス付近で発生した同様の事件について現在調査を行っています。攻撃を受けたとみられる米国家安全保障会議の当局者に「ハバナ症候群」と似た症状が現れています。

「ハバナ症候群」とは、2016年末、キューバの首都ハバナに駐在していた米国の外交官が謎のマイクロ波攻撃を受けたことにより、耳鳴り、めまい、頭痛及び吐き気などの症状が現れたことを指し、また深刻な神経症を伴う場合もありました。

米連邦政府は同攻撃事件の実行者について特定できておらず、多くの政治家はロシア政府の関与を疑っています。また中国共産党も容疑者として挙がっています。

 
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