安徽省と遼寧省で中共ウイルス感染再拡大 当局者は責任を転嫁

ウイルスの新たな感染拡大が、中国の2つの省に大きな打撃を与えています。地元の当局者らは、その責任を他に転嫁しようとしており、権力を維持するために最後の努力をしています。報道をご覧ください。

中共政権の発表によると、5月17日の時点で、中国全土の20の地域に、依然として中程度の中共ウイルス感染リスクがあると述べています。そのうちの10か所は、中国東北部の遼寧省(りょうねいしょう)です。

遼寧省金洋酒店女性従業員
「ハツ魚圏区は今立ち入り禁止だ。今ここに来るのは全く無理だ。町全体が封鎖されている。非常に深刻な状態だ」

これは遼寧省だけの話ではありません。

7つの中程度リスク地域を抱える安徽省(あんきしょう)でも、新たな感染者が確認されています。しかし報告によると、両省で確認された複数の感染者には共通点があるといいます。つまり感染者の多くは、遼寧省の写真スタジオで催された講習会に関係していると指摘しています。

この新たな情報を受けて、安徽省の住民は、遼寧省から新たな感染の波が来たと責任の矛先を向けています。

5月14日、安徽省当局は通知を出しました。その通知は、遼寧省の一人の女性が、外国からの入国者と接触して感染した後、安徽省の首都合肥市(ごうひし)でウイルスを拡散したのだと主張しています。

しかし遼寧省当局は、問題の女性は海外からの入国者との接触はなかったとして、直ちにこの非難を否定しました。

遼寧省の複数の職員は、責任を転嫁しようとしましたが、ウイルス感染拡大を阻止できなかった責任を問われています。

5月16日、遼寧省で最も被害の大きかった営口市(えいこうし)の保健当局と法執行機関の職員が懲戒処分を受け、中には解雇となった者もいます。安徽省の職員も同様に懲戒処分に直面しています。

中共政府は、発熱した患者を当局の許可なく診療したことが判明した安徽省の複数の診療所を閉鎖しました。診療所の医師一人も不法な診療を行ったとして訴えられています。

中国のウイルス専門家は、これら二省の患者がどのようにウイルスに感染したかについて、状況はまだ不明であると語っています。

これまでの中共政権の発表によると、5月になってこれら二省で数十人の中共ウイルス感染者が見つかったといいます。

しかし中国共産党の透明性の欠如と、中共がこれまで感染の実態を隠蔽してきたことを考えると、実際にどれだけ発症した人がいるかは不明です。

中共のメディアは、そこで発見されたウイルスが感染速度が早いことで知られる新変異株であるかどうかを明らかにしていません。

しかし中国の問題に精通した人々は、現在の症例は新しい変異株であるとの見方を示しています。

〈字幕版〉

 
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