米国 中共ウイルスの起源の再調査を求める

米保健福祉省(厚生省)のハビエル・べセラ長官はウイルスの起源を究明する再調査を要求しています。ハビエル・べセラ厚生長官は5月25日の世界保健機関(WHO)の総会で、この調査には透明性が必要であると強調しました。

これは、米当局が中国の武漢ウイルス研究所からウイルスが流出した可能性があるという報告を受け、調査しているためです。

ハビエル・べセラ厚生長官は25日、WHOに対し中共ウイルスの起源に関して更なる調査を行うよう促しました。

ハビエル・べセラ米保健福祉長官(厚生長官)
「COVID(中共ウイルス)起源研究の第2段階の調査は、透明性と科学的根拠を基準条件とする必要があり、また国際的専門家チームにウイルスの発生源と発生初期を完全に評価(判定)するための独立性を確保した上で開始されなければならない」

5月23日のウォールストリートジャーナルは、これまで非公開だった米情報機関の報告書を引用し、中国の武漢ウイルス研究所の研究員3人が、2019年11月に病院での治療が必要になるほどの体調不良に陥ったと報じています。

この報告は、中共ウイルスの起源をめぐる白熱した議論を新たに引き起こしました。

ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は結論を出せるほど十分なデータや情報が無いと述べています。

ジェン・サキホワイトハウス報道官
「私たちはデータが必要だ。中国(共)政府からの情報が必要だ。現時点では結論を下すための必要な情報が不足している」

サキ報道官は、米国は調査への支援を惜しまず、WHOが調査をしっかり監督することを期待すると述べ、透明性のある調査を行うには「中国(共)が最終的に本腰を入れて、起源を特定するために必要なアクセスを許可する必要がある」と語っています。

中共外交部の報道官は、武漢ウイルス研究所の3人の研究員が病気になったというウォールストリートジャーナルの報道を否定しました。また、ウイルスが武漢ウイルス研究所から流出した可能性を排除しない米国を非難しています。パンデミックは世界中で340万人以上の死者を出しています。

5月19日、下院情報委員会の共和党議員らは、集団感染が武漢ウイルス研究所でのウイルス流出から始まったことを示す「重要な状況証拠」があると述べ、完全で信頼性のある調査を可能にするために、中国への圧力を強めるよう連邦政府に要請しました。

またトランプ前大統領は5月24日に声明を発表し、「非常に早い段階で、武漢が中共ウイルスの発生源だと言ったことは正しかったと、今では皆が認めているが、当時は批判されていた」と述べています。

〈字幕版〉

 
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