香港 天安門大虐殺の追悼イベントを禁止

香港警察は5月30日、また一人「王おばあちゃん」の愛称で知られる民主活動家の王鳳瑶さんを逮捕しました。65歳の王鳳瑶さんは、中国の天安門広場での血塗られた大虐殺を追悼するデモ行進を、たった一人で敢行し逮捕されました。

警察が王さんに近づき連れ去る前に、1989年の天安門事件に言及したプラカードを掲げる王さんの姿が目撃されています。

香港では毎年、天安門大虐殺を追悼する集会や祈りが行われる伝統があることで知られています。

32年前、中共政府は、北京の天安門広場に集まった丸腰の学生デモ隊に戦車を送り込み発砲しました。

学生たちは民主主義を求め、検閲のない教育の権利を要求するために集まっていました。

香港でのイベントは、長年に亘って中国共産党の怒りを買っていました。

しかし今年、警察はパンデミックを理由に、10万人以上が集まる毎年恒例のデモ行進と、6月4日のキャンドルビジルを禁止しました。

香港と北京の当局は最近、中共政権の悪いイメージを与えるあらゆるイベントを厳しく取り締まっています。

これは昨年、中共政府が厳しい香港国家安全維持法を強引に施行した後のことです。

この法律は、中国共産党に批判的な抗議活動やイベントは全て違法と見なされます。

現在、香港の裁判所では、50人近くの民主派政治家と活動家が国家転覆罪で起訴され、終身刑の可能性に直面しています。

彼らの中に、香港政府が提出した法案を阻止しようとした者や中国共産党にコントロールされた香港の指導者を退任させようとした者がいたからです。

〈字幕版〉

 
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