ウイグル人にポンペオ氏批判の動画撮影を強要=中共内部資料

現在、世界の多くの国が、中共が新疆ジェノサイドの罪を犯したと認定しています。一方、中共当局は最近、ウイグル人が中共を称賛し、米国を批判する動画を次々公開しています。AP通信は新疆のウイグル人に反米ビデオの撮影を強要したことを示す中共当局の内部資料を入手しました。

新疆ウイグル族 アスマラ・アブラヘイマン氏
ポンペオ、あなたは新疆のウイグル人や他の少数民族の言葉、文化、生活習慣が抑圧されていると発言したが、もし本当に抑圧されているなら、こんなにいい暮らしができるのか?」

中共の官製メディアは先日、ウイグル人が中国共産党を称賛し、米国を批判する動画を十数本公開しました。

AP通信が5月20日に入手した中共の内部資料によると、中共当局は今年1月に、米国のポンペオ元国務長官が中共はジェノサイドを行っていると批判したことに対抗するため、新疆カラマイ市の各政府部門に対し、北京語の堪能なウイグル人によるポンペオ氏を批判する1分程度の動画を撮影するよう命じました。

新疆ウイグル人
「ポンペオ、我々の新疆と、新疆の人々に謝りなさい」

入手した内部資料には、動画を撮影する際に言うべきフレーズも記載されています。例えば「ポンペオの反中発言に断固して反対する。強い怒りを感じる」「党と国と新疆を愛する」、「私は中国人だ。国を愛しており、仕事や生活に幸せを感じている」などです。

新疆ウイグル人
「今の生活に非常に満足している」

新疆ウイグル人
「私は自分の仕事が大好きで、自分の人生も愛している」

ある専門家は、中共の新疆での行いを考えると、ウイグル人に撮影を強要した可能性がある指摘しています。

AP通信に内部資料のスクリーンショットを提供した言語学者のフィルダヴス・ドリノフ(中国名は陳浩宇)氏は、資料を送信してから3日後に友人とともに当局に逮捕されました。新疆当局はファックスで逮捕したことを認め、ドリノフ氏が「虚偽の情報を捏造して公開」し、「分裂を扇動」したなどの疑いで現在拘置所で法の裁きを待っていると主張しています。

米国、英国、カナダに続き、リトアニアも5月下旬に、中共が新疆で「ジェノサイド」の罪を犯していると認定しました。

 
関連記事