シノバック製ワクチン接種後に突発性難聴が発症=中国大連市

中国製の中共ウイルスワクチンが世界中に広まっていますが、懸念点があります。中国では中国製ワクチン接種後に難聴になったケースが発生しており、懸念が高まっています。

世界保健機関(WHO)は6月1日、中国製薬大手シノバック・バイオテックが開発したワクチンの緊急使用を承認しました。しかし、中国ではワクチンの副作用により突発性難聴の発症が報告されています。

中国東北部の大連市に住む藝涵(イー・ハン)さんは、5月初旬に初めてシノバックワクチンの接種を受け、3日後に右耳の聴力を失ったと大紀元時報に語っています。藝さんは地元の2つの病院を受診しました。

遼寧省大連市住在 藝涵さん(仮名)
「私の症状は突発性神経性難聴であり、原因が明確ではないと言われました。ワクチンを接種した時期を伝え、それまでは元気だったのでワクチンが原因ではないかと尋ねました。すると、『何とも言えない、言いにくい』と言われ、入院を勧められました」

医師は藝さんに回復の可能性は30%であると伝えました。

遼寧省大連市住在 藝涵さん(仮名)
「医者はワクチンが原因だとはあえて言わない。誰もそんなことはあえて言わないのです」

藝さんは、自身の状況を当局に報告しようとしましたが、無駄だったと述べています。

遼寧省大連市住在 藝涵さん(仮名)
「予防接種会場では、注射しか担当していないので、問題が起きても自分たちには関係ないと言われました。彼らは大連市と金州市の疾病予防管理センター(CDC)の電話番号を教えてくれました。電話に出た人たちは皆、自分たちの担当ではないと言いました。結局、衛生局の番号を教えてもらいました。電話してみると、『コロナウイルスワクチンが原因で難聴になったことを証明する病院の診断書が必要だ』と言われました。しかし、そんなことをしてくれる病院はありません!」

藝さんはこれまでに約1,000ドルを費やしており、今後かかる治療費はより高くなる可能性もあります。

現在就労困難となった藝さんは、ワクチンを接種したことを後悔していると言います。

遼寧省大連市住在 藝涵さん(仮名)
「国が全員接種するよう呼びかけていて、旅行の際にも接種証明が必要になると聞いたので、協力するために接種しました。しかし、こんなことになるとは思いもしませんでした。ワクチンを接種する時には何の説明もなく、副作用についても誰も教えてくれませんでした」

大紀元時報は、大連疾病管理予防センターに数回電話をかけましたが、いずれも繋がりませんでした。

台湾を拠点とする元感染症専門医の鄭元瑜(てい・げんゆ)氏は大紀元時報に対し、突発性の感音難聴は免疫系が活性化された後の副作用である可能性があり、ワクチンと関連があるかもしれないと述べています。

藝さんは中国のチャットグループに参加しました。50人以上の人が参加していましたが、参加者全員がシノバックワクチンを接種した後、藝さんと同様に聴覚に問題を抱えています。

遼寧省大連市住在 藝涵さん(仮名)
「ワクチン接種後わずか1日で耳が全く聞こえなくなった人もいますし、聴力が深刻に低下した人もいます」

中国のあるネットユーザーは、学校でシノバックワクチンの2回目の接種を受けた後、耳が聞こえなくなったとSNS微博(ウェイボー)に投稿しました。そのネットユーザーは現在、学校と国家衛生委員会と係争中です。

当局はその投稿を削除しました。しかし、また他のユーザーが再投稿したことにより、現在まだ投稿を閲覧することができます。

藝さんの微博の投稿では、耳鳴りリハビリのグループチャットで、グループメンバー14人を対象にアンケートを実施したと記載されていました。その結果、アンケート対象者全員が予防接種後に難聴を経験していました。平均で接種してから2日半後に発症していました。また、対象者の70%がワクチン接種前に体調不調や病歴はありませんでした。

また、中国のソーシャルメディアでは、同様のケースについて投稿するネットユーザーが増加しています。

シノバック社が2月に発表した中共ウイルスワクチンの第3相臨床試験の結果によると、発症には約50%、入院予防、重度及び致死的な疾患に対する有効率は100%に達しているとしています。

 
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