米国の非営利団体「共産主義の犠牲者記念財団」は6月11日、ワシントンD.C.で毎年恒例の追悼式典を開催し、共産主義によって殺害された1億人以上の犠牲者と、今なお共産主義政権の下で苦しみながら生きている15億人の人々に敬意を表しました。
6月11日、ワシントンD.C.は雨にもかかわらず、ポーランド、ハンガリー、チェコ共和国等の旧共産主義国をはじめ、世界各国の大使館から、数十人の上級外交官が追悼式典に出席しました。
出席者たちは「共産主義の犠牲者記念碑」の前で花輪を捧げ、世界中の1億人以上の犠牲者に敬意を表しました。
共産主義の犠牲者記念財団 理事長兼CEO/アンドリュー・ブレンバーグ在ジュネーブ国連大使
「この式典は、数百万人もの男性、女性、子どもたちが、自分たちの権利と尊厳を奪われ、あまりにも頻繁に、生命を奪われ続けていることを思い出させてくれる。私たちは警戒を怠らず、共産主義の虚偽から自由な未来を守るために尽力し続けなければならない」
『共産主義黒書』によると、共産主義は20世紀に1億人の死者を出しており、中国、ソ連、カンボジア、北朝鮮が特に多くの死者を出しています。
中でも中国共産党によって殺害された人々の数は、少なくとも6500万人に上り、これは世界で最も多い数字です。そしてその残虐行為は今なお続いています。
理事長兼CEO/アンドリュー・ブレンバーグ在ジュネーブ国連大使
「1989年の天安門大虐殺から強制臓器摘出、そして、現在のウイグル人へのジェノサイドに至るまで、中国共産党は自国民に対して残虐の限りを尽くしている。香港、中国本土、そして益々海外においてもだ」
共産主義の犠牲者記念財団(The Victims of Communism Memorial Foundation)は、今年の「トルーマン・レーガン自由勲章」を香港の民主派実業家ジミー・ライ氏に授与しました。
ジミー・ライ氏は今年4月、2019年の民主派抗議運動に参加したとして禁錮14か月の実刑を言い渡されたため、ライ氏の友人が代理で表彰を受けました。
同財団は現在、ワシントンD.C.に記念博物館を建設中です。
このプロジェクトの第一工期は年内に完成予定で、最初の展示会のタイトルは「Remember Us(私たちを忘れないで)」です。
〈字幕版〉