南カリフォルニアの二つの大学が中国の高校生を特別待遇していたことが、ある調査によって明らかになりました。評論家は、これは金の力だと述べています。報道をご覧ください。
ある内部調査によると、カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)とカリフォルニア大学リバーサイド校(UCR)が中国の私立高校の生徒に特別な待遇を与えていたといいます。
カリフォルニア大学アーバイン校は、中国青島の私立アカデミー「ペガサス カリフォルニア高校」の生徒のために特別に設けられたサマースクールを提供したと報じられています。
同大学は、入試担当者をペガサス高校に派遣し、生徒や保護者と面談を行いました。カリフォルニア大学リバーサイド校は、ペガサス高校の生徒が競争力のある受験生になるよう便宜を図ると約束し、期限が過ぎても願書の提出を特別に許可したといいます。
両校はスティーブン・マーという実業家と緊密に協力し、生徒の入学が有利に進められるよう支援しました。
カリフォルニア大学リバーサイド校のある卒業生は、誰かが特別待遇を受けたという話は聞いたことがないし、そういう人も知らないが、大学がしていることはビジネスのようなもので、それはごく普通のことだと述べています。
カリフォルニア大学リバーサイド校卒業生のテイラー・ヤン氏
「著名な教授を雇ったり、研究室の経費を増やしたり、いろいろな事で彼らは常に金を必要としている。だから、彼らがそういう留学生のためにハードルを下げるとは、私に言わせればごく普通のことなんだ。お金が入ってくるんだからね」
中国問題専門家でエポックタイムズのシニア記者であるネイサン・スー氏は、どの生徒を入学させるにせよ、重要なのはお金であり、中共政府との良好な関係を維持することだといいます。
エポックタイムズのネイサン・スー シニア記者
「カリフォルニア大学は、中国を資金面でのライフラインの一つにしている。そのため、カリフォルニア大学の研究室で まだ研究段階にある最先端の技術が、十分なセキュリティと安全対策を備えていないことは、一般社会での懸念となっている」
ネイサン・スー氏は、カリフォルニア大学は中共政府または学生家族のいずれかによって資金を受けているため、この協力関係を拒むことは難しい要求になるだろうと述べています。
カリフォルニア大学アーバイン校は電子メールで次のような回答を寄せました。
「カリフォルニア大学アーバイン校がペガサス カリフォルニア高校との間で交わしたいかなる取り決めや協力も、他の高校との間で交わされるものと何の違いもない。我々は彼らと特別な取り決めをしたことは一切ない」
カリフォルニア大学リバーサイド校はこう回答しています。
「入試・入学をめぐる約束や誤った説明を行う第三者を管理することは困難だ。カリフォルニア大学リバーサイド校がペガサス カリフォルニア高校に入学の確約を与えたことはない」