北京五輪ボイコットを呼びかけ=ロンドン

香港最大の民主派新聞「アップルデイリー」は24日付の新聞を最後に発行を停止しました。当局による強制的閉鎖が、香港の自由に暗い影を落とす中、北京冬季オリンピックのボイコットを求める声が高まっています。

英フリーチベットのサム・ウォルトン会長
「私たちは今週(6月24日)香港の民主主義が解体していくのを皆目撃した。このような状況下で北京五輪に選手団を派遣するなら、それは中国共産党と彼らの弾圧を是認することに他ならない。今こそ英政府と世界中の政府が中国共産党に立ち向かい、2022年北京五輪をボイコットすると表明すべきだ。様々な地域の人権擁護団体が集まり、北京五輪ボイコットを訴えています」

「2022年北京五輪には行かないそ!」

中共は、法輪功学習者に対する強制臓器摘出やウイグル族に対するジェノサイドなど、残虐な人権侵害で非難を浴びています。

NTDロンドンのジェーン・ウェレル記者
「私たちは英国ダウニング街の沿道に立ち、道行く人々に北京五輪ボイコットをどのように考えるか聞いてみました」

香港ウォッチ最高責任者のベネディクト・ロジャース氏
「私としては選手たちに北京五輪をボイコットするようにとは言わないが、自分たちの良心に照らして、北京五輪に対してどういう態度を取るべきか考えてほしい。選手たちが長い間練習を続けてきたことは理解しているので、彼らに参加しないでと求めるのは難しい。しかし参加して良心が痛まないかと彼らに問いかけたい」

亡命中の香港活動家のフィン・ラウ氏
「もし10か国以上の民主主義国が結束して選手団の派遣を取り止める展開となれば、中共を非難する声の高まりをはっきりと見せつけ、IOCに強い圧力をかけることになるだろう。これは五輪を北京から他の開催地に変更するための唯一の方法なのだ」

ストップ・ウイグル・ジェノサイドのシェルダン・ストーン氏
「この五輪にジェノサイド五輪という汚名を着せるのが適当だと思う。そうすれば中国(共)のイメージは地に堕ちるだろう」

フリーチベットのサム・ウォルトン会長
「我々は北京が夏季五輪を主催した2008年に、何が起きたのかを見た。彼らは人権を改善させると言ったが、更に酷い抑圧と拷問、民主主義の破壊、より多くの人々の強制臓器狩りを目の当たりにした。そして今、新たなジェノサイドがウイグルの人々に起きている。だからボイコットがどのような形で行われるかは問題ではない。すぐにでも実現しなければならない」

英政府は「通常、スポーツのボイコットは支持しない」と述べています。

外務省からの回答は、現時点で得られていません。ボイコットを求める声は、今後数か月の間に更に高まると思われます。

〈字幕版〉

 
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