アリゾナ州下院 反共産主義法案を可決

米アリゾナ州議会下院では 、教育に関する新たな法案が通過しました。この法案が成立すれば、生徒は学校で共産主義から逃れてきた人々について学ぶことになります。自らも共産主義から逃れた経験をもつアリゾナ州議会議員は、何故これが重要であるかを説明しています。報道をご覧下さい。

1975年にサイゴンが陥落した時のことです。12歳のクアン・グエン氏は、衣服を詰めた小さな鞄一つを手に、米空軍輸送機に乗り込みました。46年後の今、グエン氏はアリゾナ州の下院議員になっています。

学校で共産主義の悲劇を教えることを義務づける法案が下院で審議された時、一人の民主党議員が、白人のナショナリズムの方が、共産主義よりも脅威であると主張しました。

アリゾナ州のクアン・グエン共和党下院議員
「白人ナショナリズムについて話そう。白人ナショナリズムが20万人ものベトナム人を南シナ海で溺死させたことはない。共産主義がしたのだ。白人ナショナリズムがサイゴン陥落に際して86,000人のベトナム人を処刑したことはない。共産主義がしたのだ。白人ナショナリズムが私を故国から追いやったのはではない。共産主義がしたのだ」

この教育法案は6月25日に州議会下院を通過しました。この法案は、共産主義と全体主義が、米国の原則といかに対立するかを教えることを公立学校に義務づけます。教師は共産主義から逃れた人々の話を伝える必要があります。

アリゾナ州は幼稚園から12年生(高校3年生)までの公民教育に関する新たな基準を加える必要があります。その基準は、米国建国文書の本来の意図を中心に据え、米国民に自由を守り抜く責任を教えるものでなければなりません。

アリゾナ州のクアン・グエン共和党下院議員
「私は従妹や家族のほとんどを共産主義に奪われた。もし私たちが、子供たちに共産主義を教えるために立ち上がらなければ、この国を失うことになる。だから、私を馬鹿にしないで下さい」

共和党のジュディ・バージェス議員は、この新しい公民権の基準は、生徒が「公民としての責任と知識を備えた大人」になる準備となると述べています。もう一人の共和党ジェイク・ホフマン議員は次のように述べています。

「今日の世界が直面している最大の脅威の一つは、共産主義と全体主義であり、それが現実だ」

アリゾナ州議会上院では、間もなくこの法案の審議に入る見通しです。

〈字幕版〉

 
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