中国の科学者が初期の重要なウイルスデータを削除したという新たな疑惑が浮上しています。中共ウイルスがどのようにして広がったかについて、多くの考察を深めることができた情報です。
ワシントンDCのフレッドハッチンソン癌研究所の研究論文によると、中共ウイルスの遺伝子情報を含む多数のデータが、中国の研究者の要請によって米国立衛生研究所(NIH)のデータベースから削除されたといいます。
これはウイルスの発生を監視し、世界中の科学者が分析することができる国際データベースです。また、この機関は米国保健福祉省の傘下にあり、世界トップクラスの医学研究所です。
NIHは「データを提出した研究者がデータの権利を所有しており、データの撤回を要請できる」としています。
研究論文によると、削除されたデータには、中国・武漢市で2020年1月から2月に感染したか、感染が疑われる入院患者から収集したウイルスのサンプルから得た配列が含まれるといいます。
研究論文は、中国の科学者が「その存在を有耶無耶にする」ために遺伝子情報を削除した可能性があると主張しています。なぜなら「削除する科学的理由」がみつからないからだといいます。
同論文はまた、初期のウイルス遺伝子データは「ウイルスの広がりを解明しようとする人にとっての金脈」であり、「武漢での(中共ウイルス)の広がりを理解することは、ウイルスの起源を追跡する上で極めて重要だ」と指摘しています。
同研究所のウイルス専門家であるジェシー・ブルーム博士が6月23日、ネットにこの研究論文(査読前)を投稿しました。
ブルーム博士は中共ウイルスの起源をめぐる議論で声を上げてきた人物です。先月、ブルーム博士は他の17人の科学者と共同で書簡に署名し、米国当局に対して武漢ウイルス研究所流出説をさらに調査するよう要請しました。