先月、上海復旦大学で39歳の教師が刃物で上司を切りつけて殺害する事件が発生しました。近日、上海で再び、海外で博士号を取得した人物が上司を刃物で殺害する事件が発生しました。
上海市公安局楊浦分局は7月6日、微博(ウェイボー)公式アカウントで「5日午後5時10分、楊浦区中山北二路のある会社で刃物による殺人事件が発生し、徐という被害者が死亡し、劉という容疑者が逮捕された。初歩的な調査では、劉は仕事上の不満により、事件を起こしたと見ている」と発表しました。
公式発表では詳しい情報は明らかにされていませんが、SNS上にはさまざまな情報が投稿されています。
あるネットユーザーは現場の写真から、事件が発生したのは楊浦区中山北二路901号にある「上海市市政工程研究院」であることを突き止めました。
また、殺害の動機は「復旦大学の事件と似ており、海外で博士号を取得した人が、契約が更新されなかったため、上司の首を切りつけたのだ」とのことです。
また、この事件を「復旦事件2.0」と呼ぶネットユーザーもおり、上海ではすでに「模倣事件」が現れ始めたとコメントしています。
6月7日、同じ楊浦区に位置する復旦大学で、海外で博士号を取得して帰国した教師の姜文華(きょう・ぶんか)氏が、長い間抑圧され不当な扱いを受けていたため、共産党書記の王永珍(おう・えいちん)氏を刃物で切りつけ、死亡させました。一方、国内外のネット上では、姜文華氏の境遇に対し、同情のコメントが多く寄せられています。