強制臓器摘出の経験持つウイグル人元外科医が中国共産党の本質を語る

中国共産党が結党してから100年が経過しましたが、西側諸国の中共に対する認識は限られているものと見られています。中共は、悲惨な出来事や事実を隠蔽することで、その本質や統治方法を隠しています。新疆ウイグル自治区出身の元外科医、エンヴァー・トフティ氏に話を伺いました。

近年、エンヴァー・トフティ氏は自らの体験をもとに、中国における政府ぐるみの強制臓器摘出について国際社会に発信し続けています。

NTDキャスター
「ようこそ エンヴァー・トフティさん。あなたをお迎えできて光栄です。NTDでのインタビューに応じていただきありがとうございます」

ウイグル人元外科医 エンヴァー・トフティ氏
「お招きいただき、光栄に思います」

中国で育ち、現在英国に在住しているトフティ氏は、全く異なる2つの文化に対してユニークな視点を持っています。彼は、自分自身を2つの異なる人間として見ていると述べました。

ウイグル人元外科医 エンヴァー・トフティ氏
「私は中国で生まれ、中国の社会で育ち、中国の社会で教育を受け、彼ら(中共政府)の言うことをすべて信じていました。それゆえ、中国以外の世界中の人々がとても悲惨な生活を送っていると本当に信じていました」

トフティ氏は、中国では犯罪者や囚人は国家の敵と見なされ、排除されるべきだという共通の認識があると語りました。

ウイグル人元外科医 エンヴァー・トフティ氏
「中国では、他人を排除する力を持つ者は警察に限らないのです。他の者も同じことができるからです」

1995年、新疆ウイグル自治区ウルムチ市で外科医をしていたトフティ氏は、銃弾を右胸部に撃ち込まれた生きている囚人から、肝臓と腎臓を強制摘出するよう上司から命じられました。

ウイグル人元外科医 エンヴァー・トフティ氏
「何の罪悪感もありませんでした。なぜなら、この人は囚人で国家の敵であり、また、私は統治機構の一員として、国家の敵を排除するのは私の務めだと思っていたからです」

その後、英国に亡命したトフティ氏は、台湾や香港で出版されたいくつかの中国語の書籍を読みました。

ウイグル人元外科医 エンヴァー・トフティ氏
「その時から私は気付きはじめました。これは大変だ。私が故郷で行っていたことは、人道に対する罪と見なされており、私もそれに加担していたのです」

トフティ氏は、中国共産党によって植え付けられた思想を変革させる必要があったと述べています。

トフティ氏が勤めていた新疆ウイグル自治区の病院の上司が、トフティ氏に対して次のこのように語ったことがあるといいます。

ウイグル人元外科医 エンヴァー・トフティ氏
「党の利益はいかなることよりも優先される。あなたの命でさえもだ。なぜなら、あなたの命は党によって与えられたものであり、あなたが生きているのは党によって許されたからだ。もし、党の利益を二の次にするならば、あなたの命はない」

また、トフティ氏は中国共産党は混乱の中で成長したものであり、これを理解することが中共の政権運営を理解する鍵であると述べています。

ウイグル人元外科医 エンヴァー・トフティ氏
「中国共産党は体制を崩さないため、乱脈性を維持し、そのためには何でもするのです。それが中共のやり方です」

 
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