ドイツのシンクタンクの代表者が、10年間にわたり中共情報部門に情報を提供していたことが明らかになりました。
ドイツ連邦検察は6日、スパイ容疑で75歳の男性クラウス・L(Klaus L.)氏を訴追したと発表しました。クラウス・L氏は、ミュンヘンのシンクタンク「ハンス・ザイデル財団(Hanns Seidel Foundation)」の代表で、政府高官らと面識があったといいます。
ドイツ公共放送連盟(ARD)は、クラウス・L氏は同時に、ドイツの情報機関である連邦情報局(BND)にも、長年情報を提供していたと伝えています。
2010年6月、クラウス・L氏は学術交流で上海を訪問した際に、中共の情報部門関係者と接触し、それ以降2019年11月まで、中国訪問や国際会議の機会を利用して、中共の情報部門にドイツの重要な機密情報を提供し、報酬を受け取っていたといいます。
クラウス・L氏は2019年11月に逮捕され、今年5月にスパイ容疑で正式に起訴されました。