オランダのユトレヒト大学の研究によると、今回のパンデミックでは大量のペットも中共ウイルスに感染しており、感染源が飼い主である可能性があります。報道をご覧ください。
オランダのユトレヒト大学の研究者は、感染者がいる世帯の310匹のペットのうち、約2割の猫と犬が飼い主から中共ウイルスに感染していることを発見しました。しかし、ペットの場合、感染率は高いものの、大半が無症状か軽微な症状しか現れなかったといいます。
オランダ・ユトレヒト大学研究者エルス・ブロンズ氏
「このウイルスは人間をターゲットにしているようだ。人々には深刻な病症が現れるものの、猫や犬にはほとんど現れない」
欧州臨床微生物感染症学会(ESCMID)に掲載された今回の論文では、世界で過去2日から200日間に陽性と判定された飼い主がいる196世帯で飼われている156匹の犬と154匹の猫に対して、検査を実施しました。
うち、約17%のペット(猫31匹と犬23匹)の体内に中共ウイルスの 抗体ができており、以前感染していたことを示しました。
また、4.2%のペット(猫6匹と犬7匹)がPCR検査で陽性と判定されました。
オランダ・ユトレヒト大学研究者エルス・ブロンズ氏
「PCR検査が陽性であった動物について、再度検査したところ、家の中の他のペットには感染させなかった。感染したペットの体内のウイルスもすぐ解消したことがわかった」
中共ウイルスに感染したペットはいずれも飼い主から感染したことが判明しましたが、動物間の感染は確認されていないといいます。研究者は中共ウイルス感染者に対し、ペットとはなるべく距離を保つよう提案しています。
オランダ・ユトレヒト大学研究者エルス・ブロンズ氏
「リスクは低いものの、例外もあり、中には重症になった猫や犬もいる」
中共ウイルスの起源はいまだ解明されておらず、人間のほか、ライオンや虎、アシカなどの哺乳類にも感染症状が現れるものの深刻な症状には至らないことがわかっています。
しかし、ミンクの場合、ヒトからウイルスに感染したあと、再度ヒトに感染させていることが判明し、デンマークでは大量のミンクが殺処分されました。