米保守派の最大政治イベントである保守政治行動会議「CPAC2021」が、7月9日から11日にかけて開催されました。YouTubeは9日、このイベントに合わせるようにCPACを主催する米保守連合(ACU)のYouTube番組動画を削除し、プラットフォーム上で共有できないようにしました。その動画には、トランプ前大統領がビッグテック企業に対して訴訟を起こすと発表した内容が含まれています。イベントの主催者は、これもビッグテックによる検閲の一例だと語っています。
米保守連合(ACU)は、トランプ前大統領の動画がYouTubeによって削除されたことを知りました。
YouTubeはACUに対して、1週間の投稿を禁止することでCPAC2021の動画配信を阻止したのです。
このイベントの注目は、ドナルド・トランプ前大統領の基調講演や、他の著名な保守派のスピーチでした。
ACUによると、トランプ前大統領が名だたるビッグテック企業への訴訟を発表した動画を投稿したことで、YouTubeから制裁を受けたのだといいます。
ACUのマット・シュラップ議長は声明を発表し「YouTubeがCPACを検閲したのは、私たちがトランプ前大統領のビッグテックに対する訴訟を支持したからであることは明白だ」と述べています。
ACUは、Googleは言論の自由よりも政治的偏向を重んじていると指摘しています。
トランプ前大統領をはじめ、CPACの他の講演者も、Googleや他のビッグテック企業による検閲を糾弾しています。
ドナルド・トランプ第45代米国大統領
「極左勢力やビッグテックによる言論の自由に対する攻撃は違法だ。憲法違反であり、完全に非アメリカ的だ」
演説の中でトランプ前大統領は言論の自由を守るためにビッグテックを提訴すると語っています。
ドナルド・トランプ第45代米国大統領
「私たちは、この攻撃を止めさせるまで戦い続ける。全ての米国人のために言論の自由という神聖な権利を取り戻すまで」
米保守連合(ACU)が発表した声明によると、YouTubeは問題の動画に中共ウイルスに関する誤った医療情報が含まれていると主張しているといいます。
しかし具体的にどのようなポリシー違反があったのかをYouTubeは説明していません。