中国共産党は結党100周年を迎えましたが、中共統治下の中国では毎年自然災害に加え、各種人権侵害事件が後を絶ちません。チベット出身の政治学者で拓殖大学国際日本文化研究所のペマ・ギャルポ教授は、様々な現象から見て、中共政権は長続きしないと述べています。
ペマ教授は、歴史を見ると、永遠に続いた帝国は存在しておらず、中共は強そうに見えても、これからは落ちていくだけだと述べます。
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ氏
「ソ連は70年しか持たなかった。永遠に続いた帝国というのはない。私はこれがピークだと思う。これからどんどん落ちていくというふうに私は思っている」
中共の習近平総書記は5月31日、共産党幹部に対し、「信頼され、愛され、尊敬される」中国のイメージを作るよう要求しました。これに対し、ペマ教授は疑問を呈します。
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ氏
「自分たちが約束したことは守る。そして国民に対しても、本当の自由があるんだったら、せめて自分たちの信仰の自由を与える。北京政府としては2049年までに世界のトップになると言ったけど、多分、私は2049年までに世界のトップどころか、今の帝国そのものがなくなるかもしれない」
最近、チベット人やウイグル人が「私たちはとても自由で、幸せに暮らしている」とアピールする動画がSNS上に多く出回っています。これに対し、ペマ教授は、中共は臓器売買の事実を隠しているが、真実は隠しきれないと述べています。
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ氏
「臓器売買もそうだけど、そういうことはいくら隠しても真実は隠しきれない。幸せの最低限度の条件としては衣食住が足りなければいけない。それから今の世の中だと、医療。田舎を見てください。中国の田舎はどうなっているか。まだ十分な電気もない、十分な、健康にいい水も飲めない」
ペマ教授は、中国人は信仰を持つべきで、そして中共政権を捨ててこそ、中国に希望が生まれると述べています。