「709事件」6周年 米政府が中国人権派弁護士の釈放を要求

アントニー・ブリンケン米国務長官は、中国の「709事件」の6周年を迎えるにあたり声明を発表しました。

ブリンケン長官は中国共産党政権に対し、取り締まりの一環として不当に拘束又は、投獄されている人権派弁護士や活動家を釈放するよう求めました。

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アントニー・ブリンケン国務長官は声明で「709事件に関連して拘束 または投獄されている人々を釈放し、彼らの家族が嫌がらせを受けないことを保証し、剥奪された弁護士資格を復活させること」を中共に要求しています。

ブリンケン長官は、中共当局の標的となっている人々は「同胞のために法的救済を求めただけ」であるが、中共政権は彼らを「威嚇し沈黙させようとした」と述べています。

2015年7月9日に行われた弾圧は、中共政権によって300人を超える人権派弁護士や活動家が不当に拘束され、尋問され、投獄されました。今もなお、投獄され迫害を受けている人がいます。

声明では、現在も中共政権によって拘束されている4人の弁護士について言及しています。

7月9日はまた、5回目の「中国人権弁護士の日」でもあります。各国の議員、人権派弁護士、活動家がオンラインイベントに参加し、中国の人権派弁護士を取り巻く厳しい状況について議論しました。

共和党のクリス・スミス下院議員は、特に高智晟(こう・ちせい)弁護士について語りました。

高智晟弁護士は、2007年8月、米国議会へ中国の人権侵害を暴露する公開書簡を送った後、失踪し、当局によって50日以上拘留されましたが、現在も行方不明となっています。

ニュージャージー州共和党のクリス・スミス下院議員
警察は彼の頭に黒い袋を被せ、部屋に連れ込み、彼を裸にし、殴打した。警察は電気棒を使って彼の全身にショックを与えた。悲しいことに、そのような虐待は今日まで続いていると思われる」

スミス議員は専制政治が終りを告げ、法治国家の正義の日が訪れることを期待すると述べました。

このオンラインイベントの主催者は今年の「中国人権弁護士賞」を常瑋平(じょう・いへい) 氏と丁家喜(てい・かき)氏に授与しました。二人とも今もなお警察によって拘束されています。

〈字幕版〉

 
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