中国は日本を核戦争で脅しているのでしょうか?中国の軍事チャンネルが、日本への核攻撃を提案しています。これは日本が、中国共産党が台湾を侵攻した場合、台湾を守ると発言した後の出来事です。
200万人のフォロワーを有するこの軍事チャンネル「六軍韜略」は、11日に公開した動画で、「もし日本が中国の台湾統一に少しでも軍事的に介入するなら、中国は日本に対し全面戦争を開始すべきだ」と主張しています。全面戦争とは、「まず日本に核爆弾を落とす」ことから始まり、「日本が再び無条件に降伏するまで何発でも落とし続ける」としています。
この動画は公開から2日後に削除されましたが、それまでに200万回以上再生されました。寄せられたコメントの大半は、この戦略を支持するものでした。
このチャンネルが中共軍と直接関係しているかどうかは定かではありません。しかし、中国の厳重なネット規制システムを考えると、中共当局の同意がなければ、この種の動画を公開することはできないと思われます。
日本への核攻撃を行えば、どのような結果を招くのでしょうか。
中国は1964年に「他国が先に核を発射しない限り、核兵器の先制使用は行わない」とする核兵器の「先制不使用」を宣言しています。中国が日本に核攻撃をすれば、この方針に反することになります。
また、日本は米国との間で相互協力及び安全保障条約を結んでいます。つまり、日本への攻撃は、米国への攻撃とみなされ、米国は核を含むあらゆる能力を駆使して対応することになります。
米国の核戦力は、中国の数倍の力を持っています。2020年の時点で、米国は約4000発の有効な核弾頭を保有しているのに対し、中国の保有数は約350発に過ぎないと見られています。