米共和党のランド・ポール上院議員は、中国の武漢研究所における機能獲得研究に関するアンソニー・ファウチ博士の議会証言をめぐって、刑事照会を米連邦司法省に要求する予定だと語りました。報道をご覧ください。
ランド・ポール上院議員はアンソニー・ファウチ博士が議会で虚偽の証言を行ったとして、同博士に対する刑事照会を米連邦司法省に求める予定です。ポール議員は7月20日夜、FOXニュースのシアン・ハニティの番組でその背景を語りました。
ケンタッキー州のランド・ポール共和党上院議員
「ファウチ博士が資金提供していた研究が機能獲得研究だったことを証言する科学者は何十人と揃っている。中共ウイルスが武漢ウイルス研究所から流出したのか否かについては、まだ議論があって推測の域を出ないが、ファウチ博士は機能獲得研究に資金提供していたことについて嘘をついており、罰を受けなければならない」
ランド・ポール上院議員は、7月21日午前の上院公聴会で、武漢ウイルス研究所の機能獲得研究に米国立衛生研究所(NIH)が資金を提供していた問題をめぐって、ファウチ博士と衝突したことに言及しています。
ケンタッキー州のランド・ポール共和党上院議員
「エブライト博士の言葉だが、武漢で行われていたこの研究は機能獲得研究の定義に合致するものであり、まさしくその典型だ。あなたは5月11日にNIHが武漢の機能獲得研究に資金を提供したことはないと述べた証言を撤回するつもりか?」
米国立アレルギー感染症研究所所長のアンソニー・ファウチ博士
「ポール上院議員、私は議会で嘘を語ったことはない。また発言を撤回するつもりもない。あなたが言及したこの論文はあらゆるレベルの有資格研究者により、機能獲得研究ではないと判断された」
議会で虚偽の証言を行ったとの判決が下りれば、最高5年の懲役が科せられます。
米国立衛生研究所は機能獲得実験を「病原性の増大又は呼吸性飛沫による哺乳動物間での伝染性の増大によって、これらの感染病原体が病気を引き起こす能力を向上させる科学研究」と定義しています。
米国立衛生研究所は2014年から2017年にかけて、特定の機能獲得研究への資金提供を休止していました。資金提供が再開された後、同研究所は急速に進化する病原体に対処する戦略と効果的措置を特定、理解し、開発する上でこの種の研究は重要であるとしています。