FBIの発表によると、中共のハッカーが2011年から2013年の間に、少なくとも13社の米国のパイプライン事業者のITシステムにアクセスしたといいます。FBIによると、ハッカーの最終目標は、パイプラインに物理的な損害を与えるか、操業を妨害することです。NTDは関係者にインタビューを行いました。
FBIは、米国のパイプライン事業者に海外からの脅威に対して、システムを保護するよう指示しています。
FBIによると、中共のハッカーは、パイプラインに被害を与え業務を妨害する目的で、2011年から2013年の間に、少なくとも13社の業務システムにアクセスしたといいます。
ピーター・プライ 米国土安全保障省EMPタスクフォース事務局長
「国を打ち負かすには、その重要なインフラを攻撃すればいいのだ。送電網や石油・ガスのパイプラインを遮断するなどだ」
ハッカーは、パイプラインにアクセスするために、偽のメールなどで、特定の従業員を標的にしました。
現在FBIは、一般的なITシステムをパイプラインの制御システムから分離することを求めています。
ブライアン・ホーナング Xact ITソリューション社CEO
「組織がそれを実現するには、相当な時間と労力が必要だ」
セキュリティや監視がほとんどないダイヤルアップモデムを使用するパイプラインの問題もあり、まさにハッカーの標的です。
ブライアン・ホーナングXact ITソリューション社CEO
「コロニアル・パイプライン社が持つレガシーVPN装置の事例に酷似している。ハッキングの手法が分かってから話し続けていたこととよく似ている」
米国最大の石油パイプラインを持つコロニアル・パイプラインは、5月にハッキングされ、操業停止に追い込まれました。その後、燃料不足となり、ガソリンスタンドには行列ができました。コロニアル社は「ダークサイド」というハッカー集団による攻撃を非難し、440万ドル(約4億8300万円)の身代金を支払いました。
ブライアン・ホーナングXact ITソリューション社CEO
「(コロニアル社は)米国東海岸の民生用燃料の半分を供給しているだけでなく、東海岸の軍事基地に対しては100%担っている」
米国土安全保障省EMP(Electromagnetic Pulse)タスクフォースのプライ局長は、今後のインフラ整備に、重要なサービスの保護が加えられることを望んでいます。