水被災地で外国人記者の取材を妨害 中には私服警官も

洪水の状況を報道しようする中国駐在の外国人記者に地元住民の敵意が向けられ、警察に通報されたケースさえあります。

洪水に襲われた中国中部の河南省鄭州市やその他の被災地では、一部住民が現地で洪水の取材にあたる外国人記者を妨害しています。

妨害を受けた記者の中には米国CNNやAP通信、英国BBC豪州のABC、ドイツのドイチェ・ヴェレの記者もいました。

地元住民は外国メディアが中国を悪者扱いし、意図的に中国の信用を貶めていると非難しています。

ドイツの記者マティアス・ボーリンガー氏は先週末、彼を取り囲む人々の様子を動画で投稿しました。人々は彼を小突き、罵声を浴びせ、彼の電話をひったくろうとした人さえいたといいます。

ロサンゼルスタイムズの記者アリス・スー氏はボーリンガー氏のために、住民に事情を説明しようとしました。

AP通信の記者デイク・カン氏もほぼ同じ場所で全く同じことを経験したとツイートしています。しかも彼の場合は、警察に通報までされたといいます。

ボーリンガー氏は現在中国のメディア環境は恐ろしい状況になっていると語り、現場で彼を取り巻いた人々の一部は野次馬だが、一部は私服警官だったと思われると付け加えました。

7月24日、鄭州の住民に対して外国メディアのインタビューに応じないよう警告する告知文が中国のソーシャルメディア上で流布しました。

告知文ではさらに、この警告を他の人々に伝える際、微信(ウィーチャット)などを使うのではなく、必ず口頭で伝えるよう強調しています。

〈字幕版〉

 
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