米CDC(米疾病予防管理センター)は感染状況の警戒度が「相当程度高い」又は「高い」地域においては、ワクチンを接種の有無を問わず、全ての人が屋内でマスクを着用するよう推奨しています。これに対して、州知事や議員から反発の声が数多く上がっており、CDCは一貫性のない疑わしい機関であると非難しています。報道をご覧ください。
共和党のテッド・クルーズ上院議員はマスクに関する最新のガイドラインに言及しつつ、CDCは策を弄していると述べています。
このガイドラインは感染状況の警戒レベルが「比較的高い」から「高い」地域において、ワクチンの接種状況にかかわらず、全ての人が屋内でマスクを着用するよう推奨しています。
テキサス州のテッド・クルーズ共和党上院議員
「CDCの昨日(7月27日)の決定は、国中の人々を激怒させる決定だと思う。昨日のCDCの決定は政治だ。科学ではない。なんとかしてワクチンに効果がないと見せかけるための決定だ」
新しいガイドラインはサウスダコタ州のクリスティ・ノエム州知事のツイートにも見られるように、共和党の州知事たちからも反発を呼んでいます。「CDCはまたもや見解を変えています。ウイルスが心配な人は自由にワクチンを接種し、マスクを着用し、自宅に閉じこもっていたらよい。しかし、私たちは何かを強制するつもりはない」
一方で、アンソニー・ファウチ博士はCDCの指針変更を擁護し、それはより伝播性の強い変異株に対応した措置だと述べています。
米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)所長のアンソニー・ファウチ博士
「数か月前、私が皆さんに、ワクチン接種者がウイルスに感染したとしても、その人が他の人にウイルスを感染させる可能性はきわめて低いと言ったとき、私たちはアルファ株のウイルスを相手にしていた。しかし状況は変わった。デルタ株の感染者のウイルスのレベルはアルファ株の1000倍なのだ」
「自由に息をする会」創設者のシャロン・マッキーマン氏
「CDCは子供たちに、いつまでもマスクを着用させておくことを検討しているようだ」
シャロン・マッキーマン氏は「自由に息をする会(Let Them Breath)」の創設者で、この会は子供たちにマスク着用・非着用の選択肢を認めるべきだと主張する保護者たちで構成されています。
記者
「CDCの新しい対応指針はワクチンの接種状況にかかわらず、子供たちを含む全ての人に適用されます。これを非現実的で非科学的だと言う人もいます。これらの批判に同意しますか?」
「自由に息をする会」創設者のシャロン・マッキーマン氏
「はい、CDCとカリフォルニア州保健局が科学的根拠に基づいていないことにはまったく同意する。子供たちが新型コロナウイルス(中共ウイルス)のリスクが低いことは分かっている。子供たちがスーパー・スプレッダーでないことは科学が証明している。高リスクの子供たちはワクチンを接種するかどうかを選択することができる。その一方で親として、メンタルヘルスへの影響という別の側面を目の当たりにしてきた。マスクの裏で苦しみ続けている子供たちを見てきた。不安、鬱、薬物の使用、さらには自殺願望などに苦しんでおり、これらは孤立、学校閉鎖、マスク着用等の規制と直接関係している。子供たちがそのような高リスクに晒されていることは分かっています。科学的データは実際に、私たちが親として主張していることを裏づけています。だからこそ子供たちの選択の自由を認める必要があります。笑顔を分かち合い、自由に呼吸をし、教師や仲間と触れ合いながら効果的な方法で教育に参加する権利を子供たちに認めてあげなければならない」
カリフォルニア州は、幼稚園児から高校3年生までの子供たちと全ての大人に公共の屋内でのマスク着用を要求していますが、これはCDCのガイドラインに基づいて決定されたものです。
シャロン・マッキーマン氏はマスク着用の義務化に異議を唱えて、カリフォルニア州を訴えています。
CDCのロシェル・ワレンスキー所長は最近、ワクチンパスあるいはワクチンパスポートが「将来へ向かって前進するためにとてもよい方法だろう」と述べています。