最新の報告書が、中共の一帯一路構想がもたらす脅威について詳しく説明しています。中共政権がどのように債務の罠を利用して、対象国の資源を掌握し、国家主権を簒奪してきたかがわかります。
米国の非営利団体「共産主義犠牲者追悼財団(the Victims of Communism Memorial Foundation)が結成した組織「捕われた国連合(The Captive Nations Coalition)」が発表したこの報告書では、中国共産党が世界支配を試みている実態を明らかにしています。
報告書は、米国の国家安全保障及び人権擁護の視点から書かれたものです。
「現在の危険に関する委員会:中国」の事務局長 デデ・ラウガセン
「国際社会は、中国共産党が国際犯罪組織であることを認識する必要がある」
中共の一帯一路構想は、投資計画という名目で進められている数兆ドル規模のプロジェクトです。「現在の危険に関する委員会:中国」の事務局長、デデ・ラウガセン氏によると、140の国連加盟国が署名しています。このプロジェクトにおいて、中国は世界各地の港湾、高速道路、鉄道等の重要なインフラに資金を投入しています。
中共政権は貧しい国々を借金漬けにし、新たに投資したインフラを掌握するなど、一帯一路構想を利用して各国に対する影響力を獲得しているという批判の声が上がっています。
何よりも、中共は一帯一路を欧米に対抗するための中国勢力圏として利用しています。一帯一路の国々における負債額の対GDP比を見ると、中国がすでに他の国を所有している構図が見えてきます。
「現在の危険に関する委員会:中国」の事務局長 デデ・ラウガセン
「いくつかの国の負債額の対GDP比を確認したところ、特にモンゴルは、対GDP比で76%もの負債を抱えている。モンゴルはもう中国(共)の属国だ。モンゴルは民主主義国家でありながら、事実上中国(共)に所有されている。パキスタンでも負債額はGDPの4分の1に達している」
カナダは一帯一路構想に署名してはいませんが、中共政権のこの構想を支持しています。
「現在の危険に関する委員会:中国」の事務局長 デデ・ラウガセン
「カナダは一帯一路構想を支えるメカニズムを支持しているので、カナダも参加国だ。カナダは一帯一路の具体的な融資契約には署名していないが、一帯一路のメカニズムを支持することでそこに参加している。だから我々は彼らを、中共の新たな脅威とみなしている」
西側諸国は最近、中国からの融資を代替するオプションを途上国に提供することで一致団結しています。これは「より良い世界の再建(Build Back Better World)」と呼ばれる構想です。
「現在の危険に関する委員会:中国」のデデ・ラウガセン事務局長
「重要なことは、途上国が自ら望む形でより強く成長できるように支援を行うことだ。世界に残る自由な国々が、中国(共)が一帯一路構想を通じて提供しているものに代わるものを提供するということが重要だ」
「捕われた国連合」は人権擁護の視点から、中国におけるジェノサイドを含む人権侵害への注意を喚起しています。
「捕われた国連合」は、中共がチベット、東トルキスタン、南モンゴルといった隣国を強制的に占領し、これらの国を奴隷にしていると考えています。