45年前の唐山大地震 死者は24万人以上

1976年に河北省唐山市で起きた最大級の地震から7月28日で45年目を迎えました。当局は24万人が死亡し、16万人が負傷したと発表しましたが、生存者によると、地元政府の記録には、52万人が死亡したと記されているそうです。

45年前の7月28日午前3時42分、中国北部の河北省唐山市で、マグニチュード7.8の大地震が発生しました。わずか10秒の間に人口150万人の工業都市が廃墟と化し、交通機関、通信機器、電力、水道は機能不全に陥りました。

死者は24万人を超え、16万人を超える人が重傷を負いました。地震の生存者が当時の様子をNTDに語りました。

この男性は、次のように語っています。「地面は音を立ててひび割れた。まるで地中から雷が来たかのようだった。上がったり下がったりして、波打っていた。一番高いところは1.5メートルぐらいあった。私はそれを避けるように地面に這いつくばったが、それでも何度か叩きつけられた。地震の波が村全体を襲い、5分もしないうちに全ての建物がなぎ倒された」

当時、中国では多くの専門家が間近に迫る地震を予測していました。もし政府がこの予報に注意を払っていれば、数十万人の命が救われたかもしれません。

しかし、1970年代、中共の高官は他の問題で手一杯でした。党首である毛沢東が重病を患い、文化大革命は衰退しつつありました。中央集権的な計画経済が破綻の危機に瀕しており、政治統制が不安定な時期でした。

地震予報を真剣に受け止めた町もありました。唐山から約115キロ離れた青竜満族自治県では、地震発生の3日前から本格的に予防対策に取り組み、住民たちにも前もって知らせました。青竜県全体が緊急事態に入り、学校ではグランドで授業を行い、ラジオ放送を通して繰り返し防災知識を広めました。

そして、1976年7月28日午前3時42分、予報通り、地震がやってました。人口40万人の青竜県は建物の倒壊もほとんどなく、奇跡的に全人口が救われました。

〈字幕版〉

 
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