中国の台山原発 原子炉1基を停止

中国の原子力発電所は燃料棒の破損を修復するため原子炉の1つを稼働停止しました。放射能漏れが最初に発覚してから1か月後のことです。

中国のある原子力発電所が原子炉の稼働を停止しました。報道によると、放射能漏れに対処するための措置だといいます。この原発は、広東省にある「台山原子力発電所」です。同原子力発電所は7月30日、稼働中に軽微な放射性物質漏れが確認されたと発表しました。

この原発の資本の70%は中国広核集団(CGNPC)が所有しており、残りをフランス電力(EDF)が所有し、EDF子会社のフラマトム社が原発の運営を支援しています。

フラマトム社は今回の放射能漏れについて警告を発し、「差し迫った放射線の脅威」という表現を用いて詳細を説明しています。同社は6月8日にバイデン政権に対して懸念を表明しています。

CNNの報道によると、フラマトム社は警告の中で、施設の稼働停止を避けるために、放射線量の法定許容限度を引き上げたとして中国を非難しています。

EDF社は、米国にこの件に関する技術支援を提供する許可を求めました。しかしホワイトハウスは、1週間かけて調査を行った結果、同原発はまだ「危機的レベル」には至っていないとしています。

台山原発はその直後に同趣旨の声明を発表し、「定期的な観測データを見る限り、台山原子力発電所にも周辺環境にも異常はない」と述べています。

これと同時に、中国の大手メディアはこの声明を転載し、中国の原発に関してデマを拡散しているとしてCNNを非難しました。

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