米海軍と海兵隊の部隊は、8月3日から世界の3分の2の海域にまたがる、大規模な軍事演習を開始しました。これは冷戦期以来、最大規模の軍事演習です。
専門家によれば、このような大規模な軍事演習はロシアと中国を念頭に、米国が多方面からの攻撃に同時に対応できるというメッセージを発信していると指摘しています。
同軍事演習は、「大規模演習2021」と呼ばれており、8月3日から16日までのおよそ2週間にわたり実施されています。
演習には空母や潜水艦など、少なくとも36隻の艦船が参加します。
また、軍人のほか、派遣要員や民間人も参加します。
同軍事演習は、国外での海岸沿い、また基地内で行われるのが特徴となっています。
また、同軍事演習は米海軍の新たな海洋能力を試行するための訓練でもあります。
米海軍第6艦隊の司令官ジーン・ブラック中将は、海軍のプレスリリースで次のように説明しています。
「大規模演習(LSE)2021」は、戦術から戦略までの海上戦におけるあらゆる面で各指揮官を試行し、世界各地の外洋から沿岸までの協調作戦を実施する米艦隊の能力を実証する」
今回は米軍のみでの演習でしたが、今後は同盟国の部隊も参加する予定です。
米海軍作戦部長(CNO)のマイケル・M・ギルデイ大将は2日、この演習は「未来への道」を示すものだと語っています。