8月7日から8日にかけて、四川省の各地が豪雨に見舞われました。うち、達州市の渠県と大竹県の複数の村は壊滅的な被害を受けています。被災地の村民によると、ダムが夜中に事前通告なしに放水を行ったため、逃げる暇もなく、一部の人が流されたといいます。
四川省達州市では、渠県と大竹県の複数の村が深刻な水害に見舞われました。現場で撮影された動画によると、道路全体が濁流に飲み込まれ、建物の一階に位置する店舗は店内の商品が全て流されました。また流されそうになった人が間一髪で助けられ、多くの車両が浸水しました。
達州市の被災者によると、複数のダムが事前通告なしに同時に放水したため、少なくとも数十の村で水害外発生し、100万人以上が被災しました。洪水に流された人もおり生死不明ですが、中国のメディの報道は軽く触れただけだったといいます。
四川省達州市渠県三板鎮の商店主 楊さん
「大雨が降って、ダムが放水した。夜中の1時過ぎに、まだ寝ている時に大量の水が流れてきて、逃げられるわけがない。損失がひどい。家屋は2メートルも浸水し、多くの物が流された。店舗も数百軒流され、何も残っていない。今は水が引いたが、道路が寸断され、水道も電気も全部止まっている」
8日、大竹県では複数の地区で大量に水溜まりが発生し、通行止めとなりました。
四川省達州市大竹県の商店主
「こちらにダムが一つあるが、通告なしに放水した。月華鎮や廟壩鎮、清水鎮などは被害が深刻で、水位が非常に高かった。昨日、農村部の被害がひどかった。水の流量が多過ぎて、家屋も一部倒壊した。今日は雨が止んだので、水はすでに引いている」
中国メディアの報道によると、8月7日から8日にかけて、四川省の東部および南部地域で豪雨が発生し、8日13時の時点で、瀘州市、綿陽市、南充市、達州市、巴中市、甘孜県で121,600人が被災し、達州市では複数の列車やフライトが運行を停止しました。