中共の官製メディアが7月末に、中共の王毅外交部長とタリバン代表団が一堂に会した写真を公開してから1か月も経たずに、タリバン政権はアフガニスタンを制圧しました。欧米各国が自国の大使館員を次々と帰国させる中、中共外交部は中共駐アフガニスタン大使館は平常通りだと発表しました。これについて、中共は米国に対抗するため、新タリバン政権と何らかの取引を行ったのではないかとの見方があります。
元英国参謀総長デイヴィッド・リチャーズ氏
「私は(英)首相が、我々(同盟国)は(アフガニスタン)問題において一致を維持しなければならないと話しているのを聞いた。彼が懸念しているのは、ロシアや中国(共)が新タリバン政権と独自に取引することだと私は認識している」
アフガニスタン武装勢力のタリバンが政府軍を撃破した際、欧米諸国はアフガニスタンに駐在中の大使館員を帰国させました。英国のボリス・ジョンソン首相は、タリバン政権をアフガニスタンの正式な政府だと認める国はないと述べました。しかし、中共外交部の華春瑩報道官は、中共駐アフガニスタン大使館は平常通りだと発言しました。
中共外交部の華春瑩報道官
「アフガニスタンのタリバン側は、中国との良好な関係を発展させたいと何度も表明している」
華春瑩報道官は、タリバンは中共政権がアフガニスタンの建設に参与してくれることを望んでいると述べています。また、アフガニスタンの前政権が崩壊する前、中共の王毅外交部長は7月に天津で、タリバン指導部のアブドゥル・ガニ・バラダル師らと面会しています。
エポックタイムズ記者 ジョシュア・フィリップ
「中国共産党は私たちが指摘していたように、すでにタリバンと外交関係を樹立していた。中共は今、それが必ず実現すると評価しており、中共はすでにタリバンとの外交関係の樹立を開始した」
以前にニューヨークジャーナリスト協会賞を受賞したエポックタイムズのジョシュア・フィリップ記者はライブ放送で、中共は恐らくイラン政権と同様の外交関係をタリバン政権とも樹立するだろうとの見解を述べました。