中国の警察は、中共ウイルスに関する検閲を強化しています。ある中国人は、身近でウイルス感染例が出たと世間に警告したことで罰金を科せられました。また、中国のワクチンを非難したことで拘束された人もいます。
共産主義体制下の中国では、パンデミック防止を目指す当局の取り組みについて、否定的な発言をする人たちを当局が検閲し、処罰しています。
ある住民はNTDに対し、ネット上でワクチンを接種したくないと言ったために、警察から警告を受けたと述べています。
中国の住民 劉さん
「家に何人かの人が来て、ワクチンを接種したくないと言う私を脅した。この件をネット上に投稿したところ、それが拡散され、海外にまで広まった。すると、地元公安局の人がやって来て、このことを他の人と討論するのをやめるように言われた。様々な部署の人たちが私の家に来て、口止めをした」
パンデミックが沈静化しているというイメージを維持するために、中共の警察は、身近でウイルス感染例が出たと世間に警告を発する人々も処罰しています。
例えば8月10日、湖北省のある都市の住民が地元の工場で数人がウイルスに感染したとネットに投稿したところ、その日に逮捕され、3日間拘束されました。
別の人はネット上で、ウイルス感染者との濃厚接触者が身近にいると警告したところ、300元(約5000円)の罰金を科されました。
ある住民は、中共のワクチン政策に疑義を唱えたところ、警察に連行され、金属製の椅子に座らされ尋問を受けたとNTDに語っています。
中国湖北省住民 高さん
「主な理由は、私がツイッターで彼らのワクチン政策を批判し、それに反対したからだ。当局は強制接種の指示こそ出していないものの、83%の接種率の達成を下に求めている。私もツイッターで言ったが、彼らは責任を下層部に押し付けている。彼らが私を狙い撃ちしたのは、このツイートのせいだと思う」
当局のウイルス対策の方法は、流行当初からあまり変わっていないようです。彼らの言論統制は、武漢の李文亮医師に対する当局の対応を思い起こさせます。
李医師は逸早く中共ウイルスに警鐘を鳴らした中国人医師の一人です。しかし、当時彼は「根拠のない噂を広めた」として、当局から処分を受けました。