最近、全国人民代表大会(全人代)の香港地区代表が中国製ワクチンを接種してから半年も経過しないうちに、体内の抗体がほぼ完全に機能しなくなったと述べました。
8月16日、香港の立法会議員で、全国人民代表大会の香港地区代表を務める田北辰(マイケル・ティエン)氏はメディアに対して、2月に中国の製薬大手中国国家医薬集団(シノファーム)社が製造したワクチンを2回接種し、5月に体内の抗体濃度を測定した時には9割、7月には7割が有効ラインの限界まで低下したと述べました。接種してから半年経過する9月頃には、接種していない人と同様の程度まで、抗体が完全に機能しなくなるのではないかと懸念しています。
田氏は、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製のワクチンも同様の状況に至る可能性があると述べました。また、ワクチン接種率が8割に達したとしても、実際半数の人々はすでに抗体を持っていないため、ワクチン接種率で防疫有効性を測ろうとする香港政府の方法は無意味だと指摘しました。
一部の専門家は、ワクチン接種率の高い地域でも変異ウイルス「デルタ株」の感染が拡大しており、ワクチン接種によって集団免疫を獲得しようとする施策は失敗であると考えています。