米国に関与したアフガニスタン通訳者数千人が支援を要請

アフガニスタンをほぼ制圧したタリバンが、過去に米軍に協力したすべての通訳者を殺害するのではないかと危惧する声があります。米軍の通訳として4年間働いて米国に移住したアフガニスタン人男性は、現在アフガニスタン国内の通訳者を安全な場所まで逃がすために尽力しており、新唐人テレビを通じてバイデン政府に助けを求めています。

通訳プロジェクトマネージャーのアハマドゥッラー・セディキ氏
「私はアフガニスタンに駐留していた米軍の通訳で言語専門家だ。2010年から2014年にかけて米国の麻薬取締局(DEA)に勤務していた」

セディキさんは現在、非営利組織No One Left Behind(誰も置き去りにしない)でプロジェクトマネージャーを担当しています。この組織は、米国に関係したために行き場をなくした人達の支援を行っています。

セディキさんは、タリバンが突如アフガニスタンを制圧したために、通訳者数千人が身を隠していると話しています。

アハマドゥッラー・セディキ氏
「タリバンはすべての家をあたって、彼らの家族の殺害までも行う。我々は彼らが数日前に通訳2人を殺害したと聞いた」

多くのアフガニスタン人が命を懸けて米軍やアフガニスタン政府に協力しながら、米国への出国を希望しています。しかし、この夢は徐々に打ち砕かれるかもしれません。

アハマドゥッラー・セディキ氏
「最近、数千人の通訳が申請したが、最終的にどこに行くことになるかは分からない。彼らは今も恐怖の中にいる。信じられないだろうが、私は数百通ものEメールとショートメッセージを受け取った。私だけでなく、私が所属する組織の他の人たちもだ。彼らは助けを求めており、自分たちがどこに行けるのか、どうすればいいのかを尋ねている」

セディキさんは「タリバンは現在、家を一軒ずつ調べているため、多くの通訳者が自分のパスポートを処分せざるを得なくなっている。タリバンに見つかったら命が危ういと思っているからだ」と話しています。

セディキさんはバイデン大統領に向けてもメッセージを送っています。

アハマドゥッラー・セディキ氏
「私は大統領が下す全ての決定を尊重する。米国人がアフガニスタンを離れるやり方が、大統領自身の在任期間の恒久的な汚点にならないよう、米国の歴史に永久に残る汚点のならないよう、直ちに行動するよう願っている」

No One Left Behindウェブサイトによると、これまでに少なくとも300人もの通訳者とその家族が、米国とのつながりを指摘されて殺害されています。

 
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