中共が大紀元に情報提供した11人を拘禁

米国務省・ジャーナリスト保護委員会が非難

大紀元時報に情報を提供していたとして、中共当局が市民11人を逮捕・起訴しました。この11人は、中国における中共ウイルスの感染状況の様子を写真に撮影し、大紀元時報に提供していました。米国務省は8月27日、中共政府による拘禁を非難する声明を大紀元時報に電子メールで送信しました。

大紀元時報の中国に関する報道は、しばしば危険が伴います。大紀元時報に情報や写真を提供したことで、中国の市民11人が中共当局に拘束されました。

これらの写真は、中国における中共ウイルス流行初期、中共当局の厳しいロックダウン措置の様子を捉えています。

米国務省は大紀元に送った声明の中で、「米国は北京政府に対し、コロナウイルスの規制について報道した市民を釈放し、真実を報道しようとする人々への弾圧を停止するよう求める」と述べています。

拘禁されている11人は、大紀元の記者ではありません。彼らは法輪功学習者であり、ボランティアとして情報や写真を大紀元に提供していました。彼らは、昨年7月から拘束されています。

法輪功は、中国の心身修養法であり、現在中国国内では禁止されています。法輪功は、以前中国で広く普及していましたが、1999月7月に当時の共産党総書記・江沢民が残忍な迫害を開始しました。

検察当局は、11人を「非合法な宗教を利用して法執行機関を妨害した」と起訴しました。また、今年4月の起訴状では、「写真を撮影し、海外のウェブサイトにアップロードした」としています。

拘禁されている11人の一人、許那氏の弁護士,謝燕益(しゃ・えんえき)氏は、当局による拘束に対し不合理だと述べています。

拘禁されている許那氏の弁護士・謝燕益氏
「拘禁された人たちは、公共の福祉を憂慮し、ウイルス流行に関する写真を撮り、その情報を共有しました。これは合法的な行動です。しかし、彼らは逮捕され、起訴されました。これは、武漢の李文亮医師の事件と非常によく似ています。当局は同じような考え方に基づいています」

李文亮医師は、中共ウイルスについていち早く警鐘を鳴らした中国人医師の一人です。しかし、李医師は当局から虚偽の情報を流したとして処罰されました。

謝弁護士はまた、当局による拘禁は恣意的であると指摘しています。

拘禁されている許那氏の弁護士・謝燕益氏
「当局は、立件する方法がないと判断しました。なので、彼らは許那氏を法輪功学習者として逮捕したのです。これはどういう論理なのでしょうか?法輪功である限り、あなたは有罪である。法輪功である限り、恣意的に拘束し、逮捕し、裁判を行い、不当に投獄することができる。これが彼らの考え方です。

許那氏の別の弁護士梁曉軍(りょう・ぎょうぐん)氏は、今年4月、「働き盛りの10人の若者が、感染拡大の中の北京のありふれた様子を撮影しただけで、判決を受けることになるなんて。なんて国なんだ!」と、投稿しています。

許氏の友人は、なぜ許氏が逮捕されたのかわからないと述べています。

許那氏の友人・于さん
「私は、許那の行動は正当であり、起訴されるべきではないと思います。私は許那をよく知っていますが、彼女はとても親切な人です」

ニューヨークを拠点とする報道の自由を擁護するNPO団体「ジャーナリスト保護委員会(CPJ)」は8月24日、当局の拘禁を非難しています。同団体は声明で、「中国政府は、ウイルス規制についての様子を市民が報道したり、写真を公開したりするのを妨害することをやめるべきだ」と述べています。

大紀元時報のスポークスマンは、法輪功学習者の安全に懸念を示し、「我々は国際社会に、この報道の自由への侵害行為を非難するよう呼びかける」と表明しています。

 
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