中国 10年ぶりに炭疽症による死者

現在、中国では相次ぎ複数の省で致死性の高い炭疽症による患者が確認されています。今月、中国では10年ぶりに炭疽症の感染により、死者が発生しました。この情報は公式報告の数字に基づいています。

炭疽菌感染による死者は、山東省で報告されました。また同省で4700人以上が、濃厚接触者と判断されました。接触者は隔離され、予防治療を受けています。

山東省の疾病予防管理センターは、8月15日までに浜州市で2人の炭疽菌感染者が確認されたことを発表しました。

一人目の感染者は14歳の学生で、7月28日に発熱、倦怠感、嘔吐、下痢、痙攣などの症状が現れ、8月6日に亡くなりました。

疾病予防管理センターは、学生が死亡してから20日以上経過した8月27日に学生の死亡を発表しました。

2人目の感染者は、畜産業に携わる35歳の男性で、死亡した学生の家で牛の屠殺を行っていたといいます。その後、山東省内の病院で「皮膚炭疽症」と診断されました。これは炭疽菌と皮膚の接触により感染したということを意味しています。

炭疽菌は、牛や羊に多く見られ、人への感染は炭疽病に罹っている動物や炭疽菌が付着した製品との接触によって感染します。

最も危険なのは肺炭疽で、炭疽菌を含む飛沫や粉塵を吸い込むことで感染するとされており、致死率は80%を超えています。

感染すると、喉の痛み、微熱、倦怠感など、インフルエンザに似た症状が現れます。また、悪化すると呼吸困難となり、死に至ることもあります。

炭疽菌感染は、他の省でも確認されています。8月9日には、北京市当局により肺炭疽の感染者が確認されたと発表されました。

感染者は北京市の隣、河北省出身で、牛や羊との接触がありました。症状が現れてから数日後に、北京に搬送されました。治療後の患者の状況について、メディアによる続報は出されていません。地元当局によると、炭疽菌の発生源はまだ分かっていないとしています。

また、中部の山西省では、9人に水疱、潰瘍、黒点などの症状が現れ、そのうち8人は炭疽菌に感染したと診断されました。

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